「転送少女症候群、もしくは黍島柘十武の長い回想」が予想通りすごかった件
- 2016/09/22
- 15:38
最近一部で話題になっている藍田ウメル氏の「転送少女症候群、もしくは黍島柘十武の長い回想」を読みました。
正直あらすじが書きにくい作品なので感想のみの短評としますが、氏の作品は過去作品の「僕はハタチだったことがある」を読んだ経験もあり、その時からすでにプロの領域に達していると感じていました。
まだ二作しか読んでいないものの、作品の全体に滴るは甘ったるい痛みというやつでしょうか。よく村上春樹が引き合いに出されるような気がしますが、「転送少女症候群、もしくは黍島柘十武の長い回想」はさらに伊藤計劃の「ハーモニー」を足して、太宰治的なテイストも加え、BL的な要素もくっつけた感じですかね。つまり、徹底的に病んでいる(笑)。
藍田ウメル氏の作品はなぜか売れていないらしいですが、いざ手に取ってみると読みやすく止まらない。村上春樹の作品もハマった時はページを手繰る手が止まらない印象がありますが、あれに感覚は近いかもしれませんね。
いつもの読書なら「ここ、もうちょっとこうしたら?」という考えも出てくるのですが、本作にはそういう所が無い。すでに一つの完成形ではないでしょうか。ワンパターンになりそうな懸念もなくは無いですが、ファンになる人は似たような作品を求める気がするのでそれもアリかなと。
ツイッターによるとは氏なぜか無料キャンペーンのDL0を目指しているらしいのですが、次回も徹底的に邪魔してやりましょう(笑)。これは埋もれさせておくには惜しい作品です。
でも、これだけ書けるんだったら公募に出しちゃえば一発で通るんじゃないか? という疑問もありますが、考えてみたら本当にプロの作家が変名でやっているのかも、という邪推もあります。
とにかく、筆致は見た瞬間に分かるでしょう。
正直あらすじが書きにくい作品なので感想のみの短評としますが、氏の作品は過去作品の「僕はハタチだったことがある」を読んだ経験もあり、その時からすでにプロの領域に達していると感じていました。
まだ二作しか読んでいないものの、作品の全体に滴るは甘ったるい痛みというやつでしょうか。よく村上春樹が引き合いに出されるような気がしますが、「転送少女症候群、もしくは黍島柘十武の長い回想」はさらに伊藤計劃の「ハーモニー」を足して、太宰治的なテイストも加え、BL的な要素もくっつけた感じですかね。つまり、徹底的に病んでいる(笑)。
藍田ウメル氏の作品はなぜか売れていないらしいですが、いざ手に取ってみると読みやすく止まらない。村上春樹の作品もハマった時はページを手繰る手が止まらない印象がありますが、あれに感覚は近いかもしれませんね。
いつもの読書なら「ここ、もうちょっとこうしたら?」という考えも出てくるのですが、本作にはそういう所が無い。すでに一つの完成形ではないでしょうか。ワンパターンになりそうな懸念もなくは無いですが、ファンになる人は似たような作品を求める気がするのでそれもアリかなと。
ツイッターによるとは氏なぜか無料キャンペーンのDL0を目指しているらしいのですが、次回も徹底的に邪魔してやりましょう(笑)。これは埋もれさせておくには惜しい作品です。
でも、これだけ書けるんだったら公募に出しちゃえば一発で通るんじゃないか? という疑問もありますが、考えてみたら本当にプロの作家が変名でやっているのかも、という邪推もあります。
とにかく、筆致は見た瞬間に分かるでしょう。
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