下世話な新連載「外野から見たカクヨム・ウォーズ~傍観者の言いたい放題~」 なんとなく試されているっぽいセルフプロデュース能力
- 2016/04/03
- 07:00
あくまで私見だが、カクヨムがわなびの嫉妬や汚物でドロドロになるようなシステムを構築した理由の中に、実は試されているんじゃないかと思っている要素がある。
それはセルフプロデュース能力である。
ランキングの重要性については前述したが、ランクインするためにはただ良作を書けばいいというわけではないというのもまた事実だ。自分で作り上げたものは外へと発信していかないと埋もれてしまう。
加えて長い長い出版不況である。出版社が「どうしたら本が売れるのか」と苦しみ唸っているのも昨日今日に始まった事じゃない。
そこで気付いたのだが、最近では下手に無名作家を使うよりは、有名人に本を出させた方が売れるという側面がある。だから人気ブログが書籍化するなんていう話もある。どれぐらい売れているのかはちょっと分からないが。
それに映画化もした某作品――名前を出そうかと思ったけど訴訟されたら嫌なのであえてタイトルは伏せておく――は小説としては全然巧くもなかったし話も平板だった。それでも読者には読まれたのだ。彼より巧い作家は腐るほどいるのにも関わらず。
プロ作家からすれば明らかに稚拙な作品が巨額のセールスを叩き出してしまうあたり、出版社も読者の先を読めない趣向にお手上げになってしまっている部分があるまいか、と思うのだ。
そうなると、ネットの世界から面白い話を書ける人気者を探してこようという発想になるのはある程度自然な考えではないか。なにせその作家はネットでは有名なのだから、高い賞金(費用)をかけても初版本止まりという事はないだろう。
逆にだが、ネットの世界はなんで有名になっているのか分からないような人もいる。それは単に運である事もままあるのだが、なぜ人気者になれたのかが作家以上に分からない部分があるのは確かだ。ミステリアスな何かが時代にマッチしてしまった(事故形)のだろうという無責任な事しか言えない。
話は逸れたが、ネット有名人の発言力が時として下手な芸能人を上回る事は事実なのであって、そこに金脈が眠っていると考えるのは自然な成り行きだろう。
だから主催者側は「本を出すだけではなく、それを積極的にプロモートしてくれる作家」を探しているのではないか。そんな気がするのだ。
最近だと広告もあちこちに溢れているので、高い金を払っても一般人の目に付かないという事態も頻発する。それならちょっと記事を書いたら商品がガシガシ売れるようなネット有名人に作品を書いてもらった方が早いのではないかという考えに行き着くのは自明の理だろう。
どこぞで「作家は作品を書いて半分、誰かに届けて半分」みたいな格言を見た事があったが、書き手はいくらでもいて、足りないのは届ける人なのではないかと思っている。そこでカクヨムをただの文学賞で終わらせないよう、KADOKAWAがはてなと組んで新しいプロモーション方法を模索していると考えるのが筋なのではないだろうか?
以上の理由により、カクヨムで試されているのは作品の品質だけでなく、作品を売る力もあるのだと思う。この推測は案外当たっているんじゃないか。
それはセルフプロデュース能力である。
ランキングの重要性については前述したが、ランクインするためにはただ良作を書けばいいというわけではないというのもまた事実だ。自分で作り上げたものは外へと発信していかないと埋もれてしまう。
加えて長い長い出版不況である。出版社が「どうしたら本が売れるのか」と苦しみ唸っているのも昨日今日に始まった事じゃない。
そこで気付いたのだが、最近では下手に無名作家を使うよりは、有名人に本を出させた方が売れるという側面がある。だから人気ブログが書籍化するなんていう話もある。どれぐらい売れているのかはちょっと分からないが。
それに映画化もした某作品――名前を出そうかと思ったけど訴訟されたら嫌なのであえてタイトルは伏せておく――は小説としては全然巧くもなかったし話も平板だった。それでも読者には読まれたのだ。彼より巧い作家は腐るほどいるのにも関わらず。
プロ作家からすれば明らかに稚拙な作品が巨額のセールスを叩き出してしまうあたり、出版社も読者の先を読めない趣向にお手上げになってしまっている部分があるまいか、と思うのだ。
そうなると、ネットの世界から面白い話を書ける人気者を探してこようという発想になるのはある程度自然な考えではないか。なにせその作家はネットでは有名なのだから、高い賞金(費用)をかけても初版本止まりという事はないだろう。
逆にだが、ネットの世界はなんで有名になっているのか分からないような人もいる。それは単に運である事もままあるのだが、なぜ人気者になれたのかが作家以上に分からない部分があるのは確かだ。ミステリアスな何かが時代にマッチしてしまった(事故形)のだろうという無責任な事しか言えない。
話は逸れたが、ネット有名人の発言力が時として下手な芸能人を上回る事は事実なのであって、そこに金脈が眠っていると考えるのは自然な成り行きだろう。
だから主催者側は「本を出すだけではなく、それを積極的にプロモートしてくれる作家」を探しているのではないか。そんな気がするのだ。
最近だと広告もあちこちに溢れているので、高い金を払っても一般人の目に付かないという事態も頻発する。それならちょっと記事を書いたら商品がガシガシ売れるようなネット有名人に作品を書いてもらった方が早いのではないかという考えに行き着くのは自明の理だろう。
どこぞで「作家は作品を書いて半分、誰かに届けて半分」みたいな格言を見た事があったが、書き手はいくらでもいて、足りないのは届ける人なのではないかと思っている。そこでカクヨムをただの文学賞で終わらせないよう、KADOKAWAがはてなと組んで新しいプロモーション方法を模索していると考えるのが筋なのではないだろうか?
以上の理由により、カクヨムで試されているのは作品の品質だけでなく、作品を売る力もあるのだと思う。この推測は案外当たっているんじゃないか。
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