下世話な新連載「外野から見たカクヨム・ウォーズ~傍観者の言いたい放題~」 ぶっちゃけ、KDP作家がやっちまったと思う事
- 2016/04/02
- 07:00
また焦げ臭いタイトルだが、これは何も特定のKDP作家を揶揄するものではない。というのも、これは私を含めたKDP作家――KDPを主戦場として活動する作家をひとまずこう呼んでおく――が三年ぐらいの歴史で醸成した空気が背景にあるからだ。
創作系の世界ならどこも同じかもしれないが、何か作品を作っていると「なんでもかんでも自分の力でやらないといけない」と頑なに信じている人間が必ずいる。
まあ、独力で何かを達成しようという姿勢は大事だ。だが、私達一人一人が出来る事なんて限られている。現在そこそこ本が売れている個人作家もいるだろうが、まったく、誰のサポートも受けていない人間はどれだけいるだろうか? 自分から頼んでいないサポートも含むぞ?
答えを言おう。おそらくゼロだ。誰もがどこかしら有志者のお世話になっているし、そういった恩恵の下で人目につくから作品が売れている部分がある。何もあなたの実力を評価しないというわけではなく、個人作家は多かれ少なかれ誰かの援助を受けているという事だ。
そこで必ず出てくるのが他人がサポートを受けると「ズルい」と騒ぐ輩である。こいつらは本当に不思議な生き物である。
たとえばファッション業界で注目のモデルが紹介されたとしよう。それに対して「このモデルだけプッシュするなんてズルい」と言い出すモデル(同業者)がいるだろうか?
ああいう輩が不思議なのは、各々が持つ作品の魅力を競っている場で変なアマチュアリズムというか、共産主義を入れ込もうとするところだ。もちろん、そんなのは不可能だ。だって魅力的なモデルが着ている服だから中高生にとってその服はカッコよく見えるのであって、モデルがイケてない奴に代わったらどうなる? 残念ながら、その服は以前より魅力的には見えないだろう。
誰かを特集する時、それはその人に商品価値があると判断したから紹介するのであって、なんでそこに「平等」という概念が入り込む余地があるのだろうか? そういう不満を持つ奴に限って作品に魅力が無いのだ。彼らは作品の魅力ではなく、人権で読者に作品を売り込もうとしている。自分の作品が読者にとって害悪以外の何物でもない可能性は少しも考えずに。これは自戒も込めて記しておくが。
前フリはずいぶんと長くなったが、KDPというプラットフォームにはやたらと嫉妬深い人が存在するのもたしかだ。
あえて有志者の名前を出すなら、電書ちゃんという電子書籍界のアイドルがいる。彼女のブログで特集されると、必ずと言っていいほど文句を言ってくる奴がいる。言わせてもらうが、それならお前が特集してもらえるような作品を書きやがれという話である。
こっちは諸般の事情で名前を伏せるが、インディーズ作家を集めた文芸誌もある。発起人は「掲載の順番でえこ贔屓だと言われるので早い者勝ち」という旨の発言をしていたと記憶しているが、これだって主催側が一番面白いと思った作品を最初に持ってきてしまえばいいんじゃないかと思う。
だって、仮にクズみたいな作品(失礼)がトップに出てきたら、そこで本を閉じてしまう読者が続出するではないか。そっちの方が他の作家にとっても明らかに有害な結果なのに、公平性を優先してしまうのは勿体無いのではないかと個人的には思っている。……これ以上書くと怒られそうなので、もうやめておこう。
そういったわけで、KDPの世界では有志の人間が表立って誰かを応援しにくい土壌がある。これはカクヨム遠征組にとって痛かったのではないかと思っている。
それこそ「我らが○○さんがカクヨムに挑戦です!」という記事をあちこちで大っぴらに書いてしまえば良かったのだ。だが、KDP作家がその歴史で作り上げた変なルサンチマンのせいで、「誰かを大々的に応援するのはコンテストに影響を与えるからダメだ」みたいな空気が出来上がっている。「バカなのか?」と訊きたい。政治の世界では票に影響を与えるために応援演説をするではないか。推しメンを優勝させるためにAKBのCDをたくさん買ったファンは卑怯者なのだろうか? これは競争である。
それにこんなケースも考えられる。
大々的には応援しないにしても、たとえばAKBあたりのメンバーが「カクヨムが面白いんです。この○○さん面白い」と発言したとしよう。そうなったらランキングのバランスなんて一発で崩れるのだろうが、著名人にも何かを見て「面白い」と感想を漏らす権利ぐらいはあるだろう。
コンテストの結果に影響を与えるという意味では「TPO的にはどうか」と言われるかもしれないが、感想を言う権利は誰にでもあるはずだ。それも不公平だと言うのだろうか? お客様は神様ではなかったのか? 影響の大きいお客様は排除か。あなたは一体誰に向かって作品を書いているのだ?
ずいぶんと辛辣にはなったが、要はそういう事である。だが、今さら気付いたところでカクヨムのコンテスト終了までは間に合わないだろう。というわけでKDP勢は他者の支援は諦めろ。もう手遅れだ。
他のプラットフォームでも同じ現象が起こっている可能性はあるが、ここに来てルサンチマンのツケが回ってくるとは、よもやクレームを生き甲斐にしていた作家ですら思い至らなかったに違いない。
創作系の世界ならどこも同じかもしれないが、何か作品を作っていると「なんでもかんでも自分の力でやらないといけない」と頑なに信じている人間が必ずいる。
まあ、独力で何かを達成しようという姿勢は大事だ。だが、私達一人一人が出来る事なんて限られている。現在そこそこ本が売れている個人作家もいるだろうが、まったく、誰のサポートも受けていない人間はどれだけいるだろうか? 自分から頼んでいないサポートも含むぞ?
答えを言おう。おそらくゼロだ。誰もがどこかしら有志者のお世話になっているし、そういった恩恵の下で人目につくから作品が売れている部分がある。何もあなたの実力を評価しないというわけではなく、個人作家は多かれ少なかれ誰かの援助を受けているという事だ。
そこで必ず出てくるのが他人がサポートを受けると「ズルい」と騒ぐ輩である。こいつらは本当に不思議な生き物である。
たとえばファッション業界で注目のモデルが紹介されたとしよう。それに対して「このモデルだけプッシュするなんてズルい」と言い出すモデル(同業者)がいるだろうか?
ああいう輩が不思議なのは、各々が持つ作品の魅力を競っている場で変なアマチュアリズムというか、共産主義を入れ込もうとするところだ。もちろん、そんなのは不可能だ。だって魅力的なモデルが着ている服だから中高生にとってその服はカッコよく見えるのであって、モデルがイケてない奴に代わったらどうなる? 残念ながら、その服は以前より魅力的には見えないだろう。
誰かを特集する時、それはその人に商品価値があると判断したから紹介するのであって、なんでそこに「平等」という概念が入り込む余地があるのだろうか? そういう不満を持つ奴に限って作品に魅力が無いのだ。彼らは作品の魅力ではなく、人権で読者に作品を売り込もうとしている。自分の作品が読者にとって害悪以外の何物でもない可能性は少しも考えずに。これは自戒も込めて記しておくが。
前フリはずいぶんと長くなったが、KDPというプラットフォームにはやたらと嫉妬深い人が存在するのもたしかだ。
あえて有志者の名前を出すなら、電書ちゃんという電子書籍界のアイドルがいる。彼女のブログで特集されると、必ずと言っていいほど文句を言ってくる奴がいる。言わせてもらうが、それならお前が特集してもらえるような作品を書きやがれという話である。
こっちは諸般の事情で名前を伏せるが、インディーズ作家を集めた文芸誌もある。発起人は「掲載の順番でえこ贔屓だと言われるので早い者勝ち」という旨の発言をしていたと記憶しているが、これだって主催側が一番面白いと思った作品を最初に持ってきてしまえばいいんじゃないかと思う。
だって、仮にクズみたいな作品(失礼)がトップに出てきたら、そこで本を閉じてしまう読者が続出するではないか。そっちの方が他の作家にとっても明らかに有害な結果なのに、公平性を優先してしまうのは勿体無いのではないかと個人的には思っている。……これ以上書くと怒られそうなので、もうやめておこう。
そういったわけで、KDPの世界では有志の人間が表立って誰かを応援しにくい土壌がある。これはカクヨム遠征組にとって痛かったのではないかと思っている。
それこそ「我らが○○さんがカクヨムに挑戦です!」という記事をあちこちで大っぴらに書いてしまえば良かったのだ。だが、KDP作家がその歴史で作り上げた変なルサンチマンのせいで、「誰かを大々的に応援するのはコンテストに影響を与えるからダメだ」みたいな空気が出来上がっている。「バカなのか?」と訊きたい。政治の世界では票に影響を与えるために応援演説をするではないか。推しメンを優勝させるためにAKBのCDをたくさん買ったファンは卑怯者なのだろうか? これは競争である。
それにこんなケースも考えられる。
大々的には応援しないにしても、たとえばAKBあたりのメンバーが「カクヨムが面白いんです。この○○さん面白い」と発言したとしよう。そうなったらランキングのバランスなんて一発で崩れるのだろうが、著名人にも何かを見て「面白い」と感想を漏らす権利ぐらいはあるだろう。
コンテストの結果に影響を与えるという意味では「TPO的にはどうか」と言われるかもしれないが、感想を言う権利は誰にでもあるはずだ。それも不公平だと言うのだろうか? お客様は神様ではなかったのか? 影響の大きいお客様は排除か。あなたは一体誰に向かって作品を書いているのだ?
ずいぶんと辛辣にはなったが、要はそういう事である。だが、今さら気付いたところでカクヨムのコンテスト終了までは間に合わないだろう。というわけでKDP勢は他者の支援は諦めろ。もう手遅れだ。
他のプラットフォームでも同じ現象が起こっている可能性はあるが、ここに来てルサンチマンのツケが回ってくるとは、よもやクレームを生き甲斐にしていた作家ですら思い至らなかったに違いない。
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