如月恭介氏が新作「ミッドナイト・ブルー」をリリース!
- 2016/02/10
- 23:59
このブログでもお馴染みの如月恭介氏が新作を発表しました。
タイトルは「ミッドナイト・ブルー」です。
以下、商品説明より抜粋
二人の男がいた。まったく異なる時空に生きる、二人の男が。
一人は、自分のことが想い出せないでいた。どうしてここにいるのか、どうして戦っているのか――
また一人は、すっかり生きる気力を失っていた。惰性で生きる怠惰な毎日、いったい何のために生きているのか――
あるとき、二人は夢を見た。お互いの世界の夢を……
過去と未来、夢と現実、
自由を失った世界、これから失おうとしている世界、
異なる二つの時空が交錯するとき、それぞれの世界が音を立てて変わり始める――
拝金主義に支配され、あらゆるものの価値が、いや人間の存在そのものの価値までもが、その「対価」で計られる世界、
プライバシーの保護を建前に、都合のいい情報操作に奔走する権力者たち、
そしてその罠に見事にはまりながらも、まるで気がつかない愚衆――
贅沢な暮らしと引き替えに失う自由、目先の享楽と引き替えに失う自由、知らないうちに侵食される自由……
一方の世界には、かつてヒーローがいた。自由を取り戻そうとして戦い、潔く散っていったヒーローが。
そしてまた一方の世界には、新たなヒーローが生まれようとしていた。失われつつある自由を守ろうとするヒーローが。
夢と現実の中で同時に進行する二つの物語――
しかしそれはけっして過去と未来ではない。
それぞれが独立した、まったく異なる次元の世界のドラマなのだ。
そしてそれぞれの世界がふたたび離れ始めたとき――
人々は思い出す。自由に思い、自由に行動し、そしてただ生きることの、歓びを。
---
本作をジュリアン・アサンジ氏と、世の心あるハッカーたちに、敬意を込めて捧ぐ。
(抜粋ここまで)
実は「プライスマッチで前編が無料になるまで買うな」という声を無視したため(笑)、すでに前編は読み終えています。今回も面白い。悪の組織に立ち向かう少数派のヒーローものですかね、一言で言えば。
今回ねえ、直前に村田沙耶香の「消滅世界」という本を読んだんですよ。今朝読了したのですが。
でね、如月氏とかも(ついでに言えば私も)そうなんですが、ディストピア的なSFを書く作家って未来というフィルターを通じて現代社会をディスっている感があるんですね。多分皮肉られている側は気付いていないんですけど(笑)。
まだ完全に読んでいないのでほどほどにしておきますけど、未来を描く時に作家というものは読み手が作品を現在の自分へと敷衍させてほしいという願望があるのかもしれませんね。というのもね、今文句を言っている人ってきっと未来でも文句ばっかり言ってるんですよね、多分(笑)。
アイアン・メイデンも核戦争の事をミッドナイトと喩えた曲で未来に警句を鳴らしていましたが、何かを表現する人は、必然的に未来を見通す目も持っているものなのかもしれませんね。
タイトルは「ミッドナイト・ブルー」です。
以下、商品説明より抜粋
二人の男がいた。まったく異なる時空に生きる、二人の男が。
一人は、自分のことが想い出せないでいた。どうしてここにいるのか、どうして戦っているのか――
また一人は、すっかり生きる気力を失っていた。惰性で生きる怠惰な毎日、いったい何のために生きているのか――
あるとき、二人は夢を見た。お互いの世界の夢を……
過去と未来、夢と現実、
自由を失った世界、これから失おうとしている世界、
異なる二つの時空が交錯するとき、それぞれの世界が音を立てて変わり始める――
拝金主義に支配され、あらゆるものの価値が、いや人間の存在そのものの価値までもが、その「対価」で計られる世界、
プライバシーの保護を建前に、都合のいい情報操作に奔走する権力者たち、
そしてその罠に見事にはまりながらも、まるで気がつかない愚衆――
贅沢な暮らしと引き替えに失う自由、目先の享楽と引き替えに失う自由、知らないうちに侵食される自由……
一方の世界には、かつてヒーローがいた。自由を取り戻そうとして戦い、潔く散っていったヒーローが。
そしてまた一方の世界には、新たなヒーローが生まれようとしていた。失われつつある自由を守ろうとするヒーローが。
夢と現実の中で同時に進行する二つの物語――
しかしそれはけっして過去と未来ではない。
それぞれが独立した、まったく異なる次元の世界のドラマなのだ。
そしてそれぞれの世界がふたたび離れ始めたとき――
人々は思い出す。自由に思い、自由に行動し、そしてただ生きることの、歓びを。
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本作をジュリアン・アサンジ氏と、世の心あるハッカーたちに、敬意を込めて捧ぐ。
(抜粋ここまで)
実は「プライスマッチで前編が無料になるまで買うな」という声を無視したため(笑)、すでに前編は読み終えています。今回も面白い。悪の組織に立ち向かう少数派のヒーローものですかね、一言で言えば。
今回ねえ、直前に村田沙耶香の「消滅世界」という本を読んだんですよ。今朝読了したのですが。
でね、如月氏とかも(ついでに言えば私も)そうなんですが、ディストピア的なSFを書く作家って未来というフィルターを通じて現代社会をディスっている感があるんですね。多分皮肉られている側は気付いていないんですけど(笑)。
まだ完全に読んでいないのでほどほどにしておきますけど、未来を描く時に作家というものは読み手が作品を現在の自分へと敷衍させてほしいという願望があるのかもしれませんね。というのもね、今文句を言っている人ってきっと未来でも文句ばっかり言ってるんですよね、多分(笑)。
アイアン・メイデンも核戦争の事をミッドナイトと喩えた曲で未来に警句を鳴らしていましたが、何かを表現する人は、必然的に未来を見通す目も持っているものなのかもしれませんね。
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