Calling～パクリオット・アゲイン～（不謹慎注意）

　あたし、泣きそう。
　え？　うん、うん。そだね。そうだよね。
　でもね、なんでこんなにあたしの想いが伝わらないんだろうって。あたしはただ、一生懸命にこの電子書籍界を盛り上げようとしているだけなのに。
　うん。頑張る。そう、そうだよね。わあ、ブラックサンダー♪
　みんな、だーいすき。
　よ～し、それじゃあまた頑張るぞ～。




　はい、私です。
　ええ、例の件は上手くいきました。炎上で傷付いた私を慰めようと皆で必死になっています。バカだなあと思いつつも、たまに本当に愛しくなってしまいますね。ああ、すいません。ちょっとした軽口です。
　しかしKDP作家というレッテル付けをしただけで、どうしてこうも皆さん過剰に反応するんでしょうね？　どんな看板を掲げようが、所詮はアマチュア作家であるという事には変わりないのに。
　まあ、いいです。彼らが作家という存在性に矜持を見出している限り、私の手の平で転がりまわる事は確定しているのですから。
　これで作家達の注目は見事――私達のものに。
　ええ、お人よしのデイジーもライバルたる私に優しい言葉をかけてくれます。あのE.T.には早くgo homeしてもらわないといけませんね、フフッ。
　ええ、ええ、ええ。本物の電書ちゃんとそのマネージャーは、チェコの極左団体が監禁しています。「あとは煮るなり焼くなり好きにすればいい」とだけ伝えてあります。
　しかし、何も知らない電書ちゃんのファンは哀れですね。９月２０日の真相を知らないなんて。
　――この私が、本当は電書ちゃんカッコカリだなんて知ったら、彼らはどう思うのでしょうね？
　ええ、彼女の言動パターンやリアクションの傾向は完全にインプットしてあります。はたから見たら、私と本物の電書ちゃんの区別なんてつかないでしょう。
　個人作家というのはお人よしですね。「進捗、ダメでしたあ！」って書いたら簡単に信じるんですから。お陰で二人のチェコへの移送が簡単でした。
　１０月２０日に起こることが楽しみです。私とあなたが、みんなの知っている人物じゃないと発表した瞬間、彼らは一体どんな顔をするのでしょう？
　ああ、また余計な事を喋ってしまいましたね。執筆、頑張って下さい。これは本音ですよ。
　それではまた。
　ろすさん――いや、月狂四郎さん。

（※嘘です。関係者様、本当にすいません）


パクり元動画（この動画の23:21あたりから）