堪え性のない世の中に
- 2015/09/14
- 00:07
本日WOWOWドラマの「石の繭」最終回を観終わったんですが、本当に最後までメチャメチャ面白いですね。私はあんまりドラマを観ない方なんですけど、WOWOWのドラマは書籍を映像にしたものが多いのと、全部観ても5話ぐらいというお手軽さでハズレが無い感じがします。早くも次の山一證券の話とか楽しみです。
「石の繭」の最終回――というかWOWOWドラマ全般を観てふと思ったのですが、KDPではどういうわけか10万字超えの長編作品よりも4~5万字の作品の方がザクザク売れる傾向にある気がします。たとえ値段が同じであったとしてもです。
思ったんですが、色んな意味で堪え性の無い時代になったのかな、と。
現在スマホのゲームやらSNSとかが過渡期にあって、娯楽は腐るほどあるわけですよ。そんなせいか、各文化のコアなファンは右肩下がりに減っている気がします。実名出したらエライ事になりますが(笑)、あっちもこっちもキャッチーさばっかりが前に出てて薄っぺらいのなんのって。
でもね、多分その原因って娯楽の選択肢があまりにも多くなりすぎたから、必然的にユーザー側からしたら広く浅く楽しむ路線にならざるを得なかったんだと思います。
もし私が「一番好きな小説は?」と訊かれたら即答で「カラマーゾフの兄弟」と答えますけど、あの作品って初めての相手には絶対に選んではいけない書籍だと思うんです。
学校では文学の勉強をやるじゃないですか。失礼、著者と書籍名をオウムみたいに繰り返す訓練をするのが文学と呼ばれているじゃないですか(笑)。そういう環境で育った人にいきなり「カラ兄」を読めなんて言ったって届かないですよ。私がそうでしたから。
そうなると読みやすくて複雑さも控えめなライトノベルが人気になったのも必然のような気がします。「この時の作者の気持ち」はアイウエで選ぶもんなんかじゃないし、その読書体験から何を得るのかは千差万別ですからね。
で、結局超ライト層と超コア層の二極化が起きて、それがキリスト教とイスラム教のようになり(笑)、そして読む人は難解な作品ばかりを追い求め、ごく一般の読者は作品の複雑さに付いていけないからライトノベルのように(良くも悪くも)読みやすい作品に流れていく。そんな感じなんでしょう。ちなみにこれは音楽の世界やら映画の世界でも言える気がしますね。
(コア層は複雑な作品ほどヨイショする傾向にありますね……)
そうなるとわなびさんから蔑視されがちなライトノベルって明らかに文芸の救世主のような気がします。
夜の世界で言えば3,000円で行けるキャバクラみたいな。
これなら初心者でも行きやすい!(笑)
いや、この喩えは、マズいか(笑)。
それじゃあ~……BABYMETALを入り口にしてメタルの一般ファンを増やすんですよ。
まあ冗談はさておきですよ。読者は単純に娯楽を望んでいて、その欲求さえ満たせば短編で250円ぐらい取っても大して怒らないんでしょうね。苦労した長編よりもザクザク売れると複雑ではありますが。そんなの読者は知らないでしょうし。
短くてもしっかり楽しめるものを作れば、案外時代のニーズに合致してしまうのかもしれません。
KDP作家、いや、個人作家全員で目指せ月刊です。
「石の繭」の最終回――というかWOWOWドラマ全般を観てふと思ったのですが、KDPではどういうわけか10万字超えの長編作品よりも4~5万字の作品の方がザクザク売れる傾向にある気がします。たとえ値段が同じであったとしてもです。
思ったんですが、色んな意味で堪え性の無い時代になったのかな、と。
現在スマホのゲームやらSNSとかが過渡期にあって、娯楽は腐るほどあるわけですよ。そんなせいか、各文化のコアなファンは右肩下がりに減っている気がします。実名出したらエライ事になりますが(笑)、あっちもこっちもキャッチーさばっかりが前に出てて薄っぺらいのなんのって。
でもね、多分その原因って娯楽の選択肢があまりにも多くなりすぎたから、必然的にユーザー側からしたら広く浅く楽しむ路線にならざるを得なかったんだと思います。
もし私が「一番好きな小説は?」と訊かれたら即答で「カラマーゾフの兄弟」と答えますけど、あの作品って初めての相手には絶対に選んではいけない書籍だと思うんです。
学校では文学の勉強をやるじゃないですか。失礼、著者と書籍名をオウムみたいに繰り返す訓練をするのが文学と呼ばれているじゃないですか(笑)。そういう環境で育った人にいきなり「カラ兄」を読めなんて言ったって届かないですよ。私がそうでしたから。
そうなると読みやすくて複雑さも控えめなライトノベルが人気になったのも必然のような気がします。「この時の作者の気持ち」はアイウエで選ぶもんなんかじゃないし、その読書体験から何を得るのかは千差万別ですからね。
で、結局超ライト層と超コア層の二極化が起きて、それがキリスト教とイスラム教のようになり(笑)、そして読む人は難解な作品ばかりを追い求め、ごく一般の読者は作品の複雑さに付いていけないからライトノベルのように(良くも悪くも)読みやすい作品に流れていく。そんな感じなんでしょう。ちなみにこれは音楽の世界やら映画の世界でも言える気がしますね。
(コア層は複雑な作品ほどヨイショする傾向にありますね……)
そうなるとわなびさんから蔑視されがちなライトノベルって明らかに文芸の救世主のような気がします。
夜の世界で言えば3,000円で行けるキャバクラみたいな。
これなら初心者でも行きやすい!(笑)
いや、この喩えは、マズいか(笑)。
それじゃあ~……BABYMETALを入り口にしてメタルの一般ファンを増やすんですよ。
まあ冗談はさておきですよ。読者は単純に娯楽を望んでいて、その欲求さえ満たせば短編で250円ぐらい取っても大して怒らないんでしょうね。苦労した長編よりもザクザク売れると複雑ではありますが。そんなの読者は知らないでしょうし。
短くてもしっかり楽しめるものを作れば、案外時代のニーズに合致してしまうのかもしれません。
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