ムチャクチャさはリアルさの中でこそ映える
- 2015/08/02
- 21:25
先日の記事でご紹介した「処女刑事」を一気読みしたのですが、コレ、メチャクチャ面白い(笑)。
ちょうど星新一賞に二作目のショートショートを投稿したので、夢中で読みました。
ストーリーをざっくり説明すると主人公の真木洋子というキャリアの警官が、半悪フザケで出した論文がきっかけで性活安全課という部署に配属されるところから始まり、違法風俗店の摘発から政界を巻き込んだ陰謀に切り込んでいくというトンデモ本なんですが、このB級具合がたまらなく面白かったですね。やはり私の直感に狂いは無かった(笑)。
普通こういう荒唐無稽な話を考えると、書き手としては何から何までメチャクチャに書いた方が楽なんですが、本作では警察の設定やら暴力団とのパワーバランス等、アウトサイダーのリアルさが突出しているので、一見ムチャクチャな筋の話でもすんなり受け入れられてしまうという強みを持っていました。
この作品を読んでて思ったのは、やっぱりムチャクチャな話を書くにしても、リアルなところはリアルに書かないとダメだよなあという事でしたね。
「処女刑事」のスゴイところは、そういった下地部分を前面に出さず、あくまで自分の書きたい話を引き立たせるためのツールににしているところでしょう。
ラノベとか官能小説って、大人は特に書店で買いにくいところがあると思うんですが、こういう作品こそ電子書籍向けなのかもしれませんね。
「処女刑事」は山田風太郎の作風をもうちょい下世話にした感じでしょうか(笑)。とにかくエンタメに徹していて普通に読んでいて面白い。タイトルもインパクトがあるし、リーダビリティーの高さと構成の重厚さを両立させている。読めば読むほどスゴイ作品でしたね。
ちなみに拙著「鬼娘の千倍返し: ガンズ・オブ・パクリオット」を書いた時は、動画でAK47の撃ち方や弾の装填の仕方、リコイルの具合などを参考にしました。
( 実際に参考にしたのはこの動画ではないですが、だいたいこんな感じの動画です)
「鬼娘の千倍返し: ガンズ・オブ・パクリオット」を上梓した際、どこかの誰かさんから「コイツ何も調査してない」みたいな事を書かれてしまいましたが、作中に出て来た銃器やパラシュート等は使用方法をちゃんと調べてから書いています。
勿論、桃太郎についてもある程度勉強してますよ(笑)。
たとえば、原典では桃太郎は桃で若返った老夫婦の息子なのですが(桃からは生まれていない)、その設定は「鬼娘の千倍返し: ガンズ・オブ・パクリオット」でそのまま使いました。調査は勿論しますが、それを作品でどう使うかは私の勝手ですからね。
それで思ったのが……
ムチャクチャさはリアルさの中でこそ映える。
当たり前かもしれませんが、また一つ創作において再認識させられますね。
ちょうど星新一賞に二作目のショートショートを投稿したので、夢中で読みました。
ストーリーをざっくり説明すると主人公の真木洋子というキャリアの警官が、半悪フザケで出した論文がきっかけで性活安全課という部署に配属されるところから始まり、違法風俗店の摘発から政界を巻き込んだ陰謀に切り込んでいくというトンデモ本なんですが、このB級具合がたまらなく面白かったですね。やはり私の直感に狂いは無かった(笑)。
普通こういう荒唐無稽な話を考えると、書き手としては何から何までメチャクチャに書いた方が楽なんですが、本作では警察の設定やら暴力団とのパワーバランス等、アウトサイダーのリアルさが突出しているので、一見ムチャクチャな筋の話でもすんなり受け入れられてしまうという強みを持っていました。
この作品を読んでて思ったのは、やっぱりムチャクチャな話を書くにしても、リアルなところはリアルに書かないとダメだよなあという事でしたね。
「処女刑事」のスゴイところは、そういった下地部分を前面に出さず、あくまで自分の書きたい話を引き立たせるためのツールににしているところでしょう。
ラノベとか官能小説って、大人は特に書店で買いにくいところがあると思うんですが、こういう作品こそ電子書籍向けなのかもしれませんね。
「処女刑事」は山田風太郎の作風をもうちょい下世話にした感じでしょうか(笑)。とにかくエンタメに徹していて普通に読んでいて面白い。タイトルもインパクトがあるし、リーダビリティーの高さと構成の重厚さを両立させている。読めば読むほどスゴイ作品でしたね。
ちなみに拙著「鬼娘の千倍返し: ガンズ・オブ・パクリオット」を書いた時は、動画でAK47の撃ち方や弾の装填の仕方、リコイルの具合などを参考にしました。
( 実際に参考にしたのはこの動画ではないですが、だいたいこんな感じの動画です)
「鬼娘の千倍返し: ガンズ・オブ・パクリオット」を上梓した際、どこかの誰かさんから「コイツ何も調査してない」みたいな事を書かれてしまいましたが、作中に出て来た銃器やパラシュート等は使用方法をちゃんと調べてから書いています。
勿論、桃太郎についてもある程度勉強してますよ(笑)。
たとえば、原典では桃太郎は桃で若返った老夫婦の息子なのですが(桃からは生まれていない)、その設定は「鬼娘の千倍返し: ガンズ・オブ・パクリオット」でそのまま使いました。調査は勿論しますが、それを作品でどう使うかは私の勝手ですからね。
それで思ったのが……
ムチャクチャさはリアルさの中でこそ映える。
当たり前かもしれませんが、また一つ創作において再認識させられますね。
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