文芸のアダルトって何よ？

最近ずっと無料ランキングのトップにいる作品で「フランス書院文庫オールタイムベスト100 」というのがありますが、この現象を見ていて密かにずーっと思っていた事を書いてみます。

フランス書院文庫オールタイムベスト100 (2015/04/01) フランス書院文庫編集部 商品詳細を見る

このフランス書院というレーベルは知る人ぞ知る官能小説の老舗なのですが、本著をダウンロードして読んでみたところ、思いっきりそのシーンが書かれているんですよね（笑）。
で、ふと思ったのが「文芸のアダルトって何よ？」って事ですな。

たとえばちょっとでも性描写が入っているのを全部Ｒ１８にしたとしますよね。そうすると、山田風太郎とか村上春樹が大体アダルトカテゴリー行きになるんです（笑）。

おそらく、というかほぼ間違いなくアダルトの作品って片手だけで読まれてる（行間読んで下さいね）と思うんですが、逆に山田風太郎とか村上春樹がそこにいたらクレームになると思うんです。

そうなると結局一概に「この描写はダメ！」って出来ないジレンマがあるのかな、と。
まあ、エロとは言っても所詮は文字の集まりですからねえ。

それに小学生の男の子が「チ○コー！　チ○コー！」って連発したらアダルトなのか？　って訊かれるとそれは違うでしょうっていう話になる。

まさかどこのプレイまでがアダルトなのかって決まってないだろうし（笑）、そこは難しいんでしょうね。

何でもかんでも白か黒かで判断出来ないものとしては結構分かりやすいお手本なのかもしれません。