「PCM」に込められた家族的な要素
- 2020/05/01
- 23:18
また「PCM」ネタですが、ご存じのセルパブ作家、牛野小雪氏に本作の書評をいただいておりました。非常にありがたい事です。
今作は姉妹作である「紅い雨、晴れてのち虹」を一周してもう一回書いてみたみたいな作品なんですが、前回の反省としてはちょっと大げさにしすぎたというか、あまりにも途方も無くストーリーの幅を広げ過ぎたというところがありました。何気に聖書のパロディーもあるぐらいですからね。私はドストエフスキーの影響がかなりあるので、その辺の要素がモロに出たのだと思います。
今回はですね、もうちょっとシンプルというか、単に格闘技モノの小説を楽しみにしている読者があんまり頭を使わなくても楽しめる小説を書こうみたいな思いがありましたね。
多くの格闘技ファンは聖書なんてどうでもいいでしょうし(笑)。
なので今回はもうちょっとシンプルにしまして、家族というか、そういう血族的な要素を入れ込んだところがありますね。
おそらくほとんどの人は家族という要素の中にいくらか地雷を持っているものであって、さわると面倒くさい要素がいくらかあるのだと思います。その辺がうまくいかなかった人が、極端な話ヤクザになって盃をかわして疑似家族みたいな感じになったりするんですけど、今回はそういった精神的なつながりを知らず知らず描いていたかなと。コロナの影響はかなりあったと思います。
結局ね、家族を家族として認めるかどうかって、その人の判断に完全に委ねられていると思うのですよね。
通常の親族を家族だって言う人もいれば、自分の愛した異性を家族として定義する人もいる。要は家族の形って人それぞれなんですよね。
なので、今作ではある種の疑似家族というか、同じ屋根の下で寝食をともにしていきながら、絆を深めつつ本当に家族になっていく人たちの姿を書きたかったところもあるのかもしれません。これは書いてから気付いた事ですが。
ある意味これは王木亡一朗氏の書いていたネオ家族小説のいびつな変形というか、世間で言う普通のカテゴリに入れない人間が不器用ながらにも絆を深めていく過程がそこにあるのだと思うのですよね。
そういった視点で見ていくと、まあたとえば「どんだけ憎んでいても家族って結局家族なのかな」とか、「すっと一緒にいるとたとえ婚姻をしていなくても自然と家族になっていくものなのかな」とか、そういった要素が入り込んでくるのかなと。
そういった視点も持ってみると、本作はより深い意味で読む事が出来るかもしれませんね。
今作は姉妹作である「紅い雨、晴れてのち虹」を一周してもう一回書いてみたみたいな作品なんですが、前回の反省としてはちょっと大げさにしすぎたというか、あまりにも途方も無くストーリーの幅を広げ過ぎたというところがありました。何気に聖書のパロディーもあるぐらいですからね。私はドストエフスキーの影響がかなりあるので、その辺の要素がモロに出たのだと思います。
今回はですね、もうちょっとシンプルというか、単に格闘技モノの小説を楽しみにしている読者があんまり頭を使わなくても楽しめる小説を書こうみたいな思いがありましたね。
多くの格闘技ファンは聖書なんてどうでもいいでしょうし(笑)。
なので今回はもうちょっとシンプルにしまして、家族というか、そういう血族的な要素を入れ込んだところがありますね。
おそらくほとんどの人は家族という要素の中にいくらか地雷を持っているものであって、さわると面倒くさい要素がいくらかあるのだと思います。その辺がうまくいかなかった人が、極端な話ヤクザになって盃をかわして疑似家族みたいな感じになったりするんですけど、今回はそういった精神的なつながりを知らず知らず描いていたかなと。コロナの影響はかなりあったと思います。
結局ね、家族を家族として認めるかどうかって、その人の判断に完全に委ねられていると思うのですよね。
通常の親族を家族だって言う人もいれば、自分の愛した異性を家族として定義する人もいる。要は家族の形って人それぞれなんですよね。
なので、今作ではある種の疑似家族というか、同じ屋根の下で寝食をともにしていきながら、絆を深めつつ本当に家族になっていく人たちの姿を書きたかったところもあるのかもしれません。これは書いてから気付いた事ですが。
ある意味これは王木亡一朗氏の書いていたネオ家族小説のいびつな変形というか、世間で言う普通のカテゴリに入れない人間が不器用ながらにも絆を深めていく過程がそこにあるのだと思うのですよね。
そういった視点で見ていくと、まあたとえば「どんだけ憎んでいても家族って結局家族なのかな」とか、「すっと一緒にいるとたとえ婚姻をしていなくても自然と家族になっていくものなのかな」とか、そういった要素が入り込んでくるのかなと。
そういった視点も持ってみると、本作はより深い意味で読む事が出来るかもしれませんね。