懲りないクズ
- 2018/11/21
- 17:00
警察のような人達を見事に撒き、浮浪者のテント村へと潜り込んだ私は、今後をどのように生きるかに考えを巡らせました。
ヌヌヌイこのままこの世界で生きていていても、楽しい事なんて何一つありゃしない気がいたします。そのくせ「それでは自裁しますか」と思考を飛躍させますと、それも口惜しいというか、この世界にも希望の一かけらぐらいあってもいいのではないかという女々しい考えが脳裏を過ぎってしまいます。
川で魚を釣ってきて、はらわたをとってから焚き火で焼きました。新鮮な魚を口に含んでみると、クソまずいです。とても食えたものではありません。お魚さんに「無駄に殺してごめんなさい」と謝りたくなります。
結局は一口以上食べる気にならず、猫に魚を投げると、後ろ足で砂をかけてからどこかへ行ってしまいました。お前なんか三味線の皮に使われてしまえばいい。
……生きるのが、つらいです。
異世界に移住してくれば何とかなるという考え方がまずかったのでしょうか?
嗚呼、まるで出稼ぎに異国へと移住した日本人が、さらなる貧困に喘いでいるかのようです。
もはや私はチートで手に入れた能力で世界を救い、この世界中の女性からケツを捧げられる毎日を手に入れる事は出来ないのでしょうか?
絶望にうちひしがれながら城下町を歩いていると、ヘル・ワーク(Hell Work)なる施設が目に付きました。何らかの原因でHelloのoが消えてしまったようです。なかなかうまい事ブラックに自身を仕立て上げていやがります。
面白がってレンガ造りの施設へと近付くと、求人の張り紙が目に付きました。
「魔王を倒す勇者募集。成功報酬は次の王位継承者とワシの超かわいい娘 BY王」
その時私は霊感に打たれたのです。
――これは、いける、と。
ヌヌヌイこのままこの世界で生きていていても、楽しい事なんて何一つありゃしない気がいたします。そのくせ「それでは自裁しますか」と思考を飛躍させますと、それも口惜しいというか、この世界にも希望の一かけらぐらいあってもいいのではないかという女々しい考えが脳裏を過ぎってしまいます。
川で魚を釣ってきて、はらわたをとってから焚き火で焼きました。新鮮な魚を口に含んでみると、クソまずいです。とても食えたものではありません。お魚さんに「無駄に殺してごめんなさい」と謝りたくなります。
結局は一口以上食べる気にならず、猫に魚を投げると、後ろ足で砂をかけてからどこかへ行ってしまいました。お前なんか三味線の皮に使われてしまえばいい。
……生きるのが、つらいです。
異世界に移住してくれば何とかなるという考え方がまずかったのでしょうか?
嗚呼、まるで出稼ぎに異国へと移住した日本人が、さらなる貧困に喘いでいるかのようです。
もはや私はチートで手に入れた能力で世界を救い、この世界中の女性からケツを捧げられる毎日を手に入れる事は出来ないのでしょうか?
絶望にうちひしがれながら城下町を歩いていると、ヘル・ワーク(Hell Work)なる施設が目に付きました。何らかの原因でHelloのoが消えてしまったようです。なかなかうまい事ブラックに自身を仕立て上げていやがります。
面白がってレンガ造りの施設へと近付くと、求人の張り紙が目に付きました。
「魔王を倒す勇者募集。成功報酬は次の王位継承者とワシの超かわいい娘 BY王」
その時私は霊感に打たれたのです。
――これは、いける、と。
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