恥の多いキャリアを歩んで来ました
- 2017/02/18
- 14:25
今更だが、ずいぶん前に落としていた王木亡一朗氏の「他人のシュミを笑うな」を読んだ。もう三年前の作品らしい。
才能のある人なので作品が面白いのは間違いないのだけど、それ以上に今の筆力との乖離の方が気になった。
読みやすくサクサク進む反面、明らかに舞城王太郎の影響があるし(ブーメラン)時代の経過とともに分かりにくくなるネタの点在が見られた(ブーメラン)。
だが、考えてみたらそれだけ氏の筆力が進化しているからそう感じるのであって、作家という生き物が成長すれば成長するほど昔の作品は黒歴史化するものなのではないかと思った。そういう意味では以前に感じていた氏の「巧いけど小ぢんまりした印象」を現在は克服している証左なのだろうと思う。
あんまり悪口大会になるのもアレだけど、牛野小雪氏の「ドアノッカー」なんかも最近の作品に比べたら驚くほど下手クソ(失礼)だし、そういう意味では今トップどころにいる人は作を重ねていく内に筆力を伸ばしていっているのだろう。その螺旋階段のような過程を果たすにはやはり数年ぐらいかかる。
自著でも昔の作品を読むと「アレ? 俺ってこんなに下手だったっけ?」と思う事があり、ある程度自分の完成形だと思っていた「KY」ですらそれは感じた。
おそらく作家とは脱皮し続ける生き物で、自分の抜け殻を見るとその醜さに気分を害するものなのだろう。
自虐と悪口もさておき、現在は諸般の事情でブログ用の短編しか書く事が出来ない。アイディアは腐るほどあるし意欲もあるけど、環境がそれを許さない。
このまま書けなくなったオッサン化するのも嫌なのでしばらくはブログなり短編なりを書いていこうとも思うけど、やっぱり金を取るために云万字の作品を磨き上げていく過程とはちと違うというか、責任の重さが変わるせいか目を見張るような向上は無さそうに感じる。出産とウンコぐらい違うかもしれない。
というわけで本業よりもエッセイの方が面白い説のある中村うさぎ路線というか、コラム的な記事を提供していった方が今はいいのかなとも思う。
話は大分逸れたけど、昔から念仏のように唱えてきた「書け、とにかく書け」という理論がいかに正しいかを他作家が証明してくれている(笑)。
やはり自著を書き、自らの厳しい目で審査して研磨する以外に筆力向上の道は無いと思う。
SNS偏向で頑張っていた人も最近はあまり名前を聞かなくなった。作品を出しまくりつつやったら効果はあるのだろうけれど、やはりそこはバランスなんだろうなと。
と、書きながらどっちもストップ気味の私は致命的である事に気付く、と(笑)。
次回作は来年かなと、わりと本当になりそうな冗談で今日の記事にピリオドを打ちたい。
才能のある人なので作品が面白いのは間違いないのだけど、それ以上に今の筆力との乖離の方が気になった。
読みやすくサクサク進む反面、明らかに舞城王太郎の影響があるし(ブーメラン)時代の経過とともに分かりにくくなるネタの点在が見られた(ブーメラン)。
だが、考えてみたらそれだけ氏の筆力が進化しているからそう感じるのであって、作家という生き物が成長すれば成長するほど昔の作品は黒歴史化するものなのではないかと思った。そういう意味では以前に感じていた氏の「巧いけど小ぢんまりした印象」を現在は克服している証左なのだろうと思う。
あんまり悪口大会になるのもアレだけど、牛野小雪氏の「ドアノッカー」なんかも最近の作品に比べたら驚くほど下手クソ(失礼)だし、そういう意味では今トップどころにいる人は作を重ねていく内に筆力を伸ばしていっているのだろう。その螺旋階段のような過程を果たすにはやはり数年ぐらいかかる。
自著でも昔の作品を読むと「アレ? 俺ってこんなに下手だったっけ?」と思う事があり、ある程度自分の完成形だと思っていた「KY」ですらそれは感じた。
おそらく作家とは脱皮し続ける生き物で、自分の抜け殻を見るとその醜さに気分を害するものなのだろう。
自虐と悪口もさておき、現在は諸般の事情でブログ用の短編しか書く事が出来ない。アイディアは腐るほどあるし意欲もあるけど、環境がそれを許さない。
このまま書けなくなったオッサン化するのも嫌なのでしばらくはブログなり短編なりを書いていこうとも思うけど、やっぱり金を取るために云万字の作品を磨き上げていく過程とはちと違うというか、責任の重さが変わるせいか目を見張るような向上は無さそうに感じる。出産とウンコぐらい違うかもしれない。
というわけで本業よりもエッセイの方が面白い説のある中村うさぎ路線というか、コラム的な記事を提供していった方が今はいいのかなとも思う。
話は大分逸れたけど、昔から念仏のように唱えてきた「書け、とにかく書け」という理論がいかに正しいかを他作家が証明してくれている(笑)。
やはり自著を書き、自らの厳しい目で審査して研磨する以外に筆力向上の道は無いと思う。
SNS偏向で頑張っていた人も最近はあまり名前を聞かなくなった。作品を出しまくりつつやったら効果はあるのだろうけれど、やはりそこはバランスなんだろうなと。
と、書きながらどっちもストップ気味の私は致命的である事に気付く、と(笑)。
次回作は来年かなと、わりと本当になりそうな冗談で今日の記事にピリオドを打ちたい。
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