コメント
No title
今回は荒々しい話を書こうとしていたので、その辺が伝わって嬉しいです。
それとやっぱり檻の描写。彼は動物園の檻を出たのですが、どこにも行く場所がないんですね。
どこへ行っても人間がいる。一度は山に逃れて姿をくらませましたが、人間達は捜索自体を諦めたわけではない。足取りはずっと追っている。
彼はサバンナを目指していたのですが、実はそのサバンナに行けたとしても彼が聞いた自由の大地ではなくなっている。世界中どこへ行っても彼の目指す自由の大地はどこにも存在しない。
だからなんだって話なんですが、そういう話を書いてみたいと思ったのですよ。
書き手としてはやっぱり複数視点に挑んだところが今作のキモでして、ヤマダの部分がやっぱりまだ薄かったのが課題かなと思いました。ヤマダがいないバージョンもあったのですよ。
実はこの手法で幽霊になった私も書いていています。あっちは純粋な多視点ではないのですが。
でも、やっぱり片方が弱い気がしました。(主役が際立つからそれでいいのかな?)
今年は荒々しい話を書いていくつもりです。(でも、次書く短編はいつもどおりかも)
今まで書いてきた物でも、もっと力強さがあれば良かったように思いますから。
牛野小雪より
Re: No title
お話を聞いていてピンクスパイダーを思い出しました。あれを踏襲するなら、
「檻の中から出なさいレオタ君。閉じ込められていたあなたにも外側の峻烈さがわかるでしょう。そして、それをあなたが自由なんて呼んでいたということも」
というところでしょうか。