名前は変えないか、松田ヘリマルがいいと思います。
……独り言です。
さて、あの
「山彦」で有名なヤマダマコト氏に
「名無しの挽歌」をレビューしていただきました。
筆力のある作家さんに取り上げてもらえるとそれだけで嬉しいですね。
「山彦」はメフィスト賞に出していたら受賞していたのでは? なんて個人的には思っている傑作ですね。そういう作家さんに認めてもらえるのは本当に名誉な事なんです。
個人的な所感はさておき、本作を読んだ方は
「読むのがつらい部分がある」という意見が多く出た気がします。言われてみれば、推敲しているときに「なんかつらいな」という部分がありました。なるほど、
術者の私自身が精神をガリガリと削られていたわけですね(笑)。今作で特に描きたかったのは
夢を追う者だけが知る痛みですかね。ほとんどの人は無縁で終わる苦しみなんですけど、作家志望は大抵この辛酸がどんな味をしているのか知っているという(笑)。
そりゃあね、みんな頑張ってみんな成功出来たらいいですよ。でも、あの人もこの人も夢が叶っちゃったら日本は作家だらけになってしまう(笑)。だから狭き門なのですね。
実際にほんのちょっと運が足りなかっただけで消えていった天才って腐るほどいると思うんですよ。それを眺めつつも、私のような凡人は血反吐を吐きながらも前進していくわけです。
特に誰が賞賛してくれるわけでもないし、どっちかといえば蔑まれる方が多いんですよ?(笑)でもやめない。やめたら死んでしまう……ような気がするから。実際には大した事ないんですけど。
でも私は言いたい。
どん底のさらに先には開き直りという境地があるのだと(笑)。別にダメだっていいじゃないですか。なんだって誰かに賞賛されないといけないのでしょう? そういう外的な要因に書く事の意義を求めているようではまだまだですよ。何? ブーメラン?
それはそれとして、今の時代ほど表現者にとって恵まれている時代って無いと思うんですよ。全然儲かりませんけど、元手タダで作品を売る事が出来るから、そういう意味でのハードルはかなり低くなったのだと思います。
「何を偉そうに」と言われてしまいそうですが、最近は文学賞の受賞作を読んでいても「?????」だったり「これが一次通らなかったの!?」という事例が多々あり、正直よく分からなくなってきた気がします。
ドクターマシリトとか、昔の人のインタビューを読んでいると、
今カリスマ扱いされている人ってほとんどはその方面で素人だった人ばっかりのような気がするんですよね。だからこそユーザーに視点が近かったというか。
今は良くも悪くも小説という文化がフィギュアスケートみたいに形式ばった部分が出てきて、
氷上でバク転するような奴は絶対に点数をもらえない(笑)。でも客は喜んでいる、みたいなところがちょっとあるんじゃないかなと思っています。
「ドグラ・マグラ」とかもねえ、研究者が熱心に解説している図を見て、あの世で夢野久作が爆笑しているんじゃないかという風に思う事もあるのです(笑)。
話は修復不可能なレベルにまで脱線しましたけど、とにかく今の時代ではどの芸術もニッチになってしまった代わりに、どの芸術にも存在意義があるというありがたい時代です。
その中でね、たとえ少数の人にでも電子書籍で笑わしたり、泣かしたり出来る事の幸福をもっと噛みしめて欲しいですね。それが出来れば嫉妬や嫌がらせなんかする理由はなくなりますから――それが開き直りの境地です。
さて、最後にレビューを書いてくれたヤマダマコト氏が新作を無料配布中です。
明らかに天才なので、この機会をお見逃しなく。
(ところで、ヘリベ氏には「勝てない」なんて言わないで欲しいです)
そして、このブログでもお馴染みのまるく堂さんも新作を発表しました。
差額で儲けようシリーズ(←紹介が雑)ですね。
実はこっちをやっていた方がKDPよりも儲かるという……(笑)。こちらは無料キャンペーンは無し。無料配布して変なレビューを付けられる事を考えたら正解でしょう。興味のある方はぜひ!
あ、あと
「わなび隊長の助言」を無料配布していたんだった(笑)。
完全に忘れていた。こっちもよろしく。多分土曜で終わり。
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