異質な組み合わせから新規性を手繰る
- 2015/12/23
- 20:18
現在「悪人の系譜 お試し版」が無料配布中!
50,000字ほどが無料で読めます。
この機会をお見逃しなく!
今月の売上はなかなか好調でございます。創作開始から二日でリリースした「レビューの書き方」が単品で20部売れるというよく分からない現象が起きています。
が、新作の「悪人の系譜」はものの見事にコケています(笑)。
なんなんでしょうね。個人的には中編で最高傑作予備軍じゃないかとすら思っているのですが、世間からは気持ちいいぐらい無視されています。クリスマス前後に暗い話なんて読みたくねえって? 何リア充ぶってるんですか(笑)。
いやまあねえ、このままだと本当に「悪人の系譜」が全然売れなくて終わっちゃいますから、新作の断片をブログに載せたりして周知活動をしているわけですよ。
でも、それだけだと作品の全容を把握してもらうのは難しいでしょうから、もう少し詳しくこの作品について説明しますね。
まず今作はライトノベル+ハードボイルドという明らかにゲテモノっぽい組み合わせの小説なのですが、最初からそういう路線を走る予定ではなかったのです。
最近になってヘリベマルヲ氏の作品を読むようになって、その影響でチャンドラーの「さよなら、愛しい人」と「長いお別れ」を読了した背景がありました。
今作では極悪人の兄と高校生の妹を描くという事で、各々の一人称視点で物語が進みます。そうなると、当然両者を書き分ける必要が出てくるわけです。
最初はそんなに意識していなかったのですが、兄と妹の視点を別々に書いていると、兄はなんだかチャンドラー風になっていて、妹はやや電書ちゃん風になっていました(笑)。面白かったので、双方の特性をこじらせる事にしました。
話は少し逸れますが、最近リアル友人からこんなバンドを教えてもらいました。BGMとして再生しつつ続きを読んでもらえたらと思います。
聴いたらわかるでしょうが、このバンド、メタルとボサノヴァを融合させているんですね。こんな組み合わせあるんだと思いつつ、キャッチーさとヘヴィネスを活かしていて聴きやすい。
一見ありえない組み合わせでも、芸として完成してしまえば新しい芸術になるわけです。
まあ、多分誰かしらやってると思うんですよ。ライトノベル+ハードボイルド。
でもね、それを自分なりに作り上げれば、一つの面白い試みにはなるかな、と。
そういう流れで、今作のコンセプトは決まりました。キャッチーさを優先させるために、妹のパートをあえて先に持ってきたのは言うまでもありません。
後はスベってもいいから自分なりの表現を見つけていく事ですかね。「悪人の系譜」が早くもスベりかけているのは認めざるを得ないですが(笑)。
ただ、読んでもらえればそれなりに面白いだろうと思うし、毒牙姐さんの「わたし。」で泣いているのであれば、「悪人の系譜」ではもっとマジ泣きするでしょう。なぜか力を入れた作品ほど無視される傾向があるような気がしますが(笑)「奇書 狂狂まわる」よりはこっちの方が好きですね。個人的には。
異質な組み合わせが生みだす痛みの戦慄。どうぞこの機会にお楽しみあれ!
50,000字ほどが無料で読めます。
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今月の売上はなかなか好調でございます。創作開始から二日でリリースした「レビューの書き方」が単品で20部売れるというよく分からない現象が起きています。
が、新作の「悪人の系譜」はものの見事にコケています(笑)。
なんなんでしょうね。個人的には中編で最高傑作予備軍じゃないかとすら思っているのですが、世間からは気持ちいいぐらい無視されています。クリスマス前後に暗い話なんて読みたくねえって? 何リア充ぶってるんですか(笑)。
いやまあねえ、このままだと本当に「悪人の系譜」が全然売れなくて終わっちゃいますから、新作の断片をブログに載せたりして周知活動をしているわけですよ。
でも、それだけだと作品の全容を把握してもらうのは難しいでしょうから、もう少し詳しくこの作品について説明しますね。
まず今作はライトノベル+ハードボイルドという明らかにゲテモノっぽい組み合わせの小説なのですが、最初からそういう路線を走る予定ではなかったのです。
最近になってヘリベマルヲ氏の作品を読むようになって、その影響でチャンドラーの「さよなら、愛しい人」と「長いお別れ」を読了した背景がありました。
今作では極悪人の兄と高校生の妹を描くという事で、各々の一人称視点で物語が進みます。そうなると、当然両者を書き分ける必要が出てくるわけです。
最初はそんなに意識していなかったのですが、兄と妹の視点を別々に書いていると、兄はなんだかチャンドラー風になっていて、妹はやや電書ちゃん風になっていました(笑)。面白かったので、双方の特性をこじらせる事にしました。
話は少し逸れますが、最近リアル友人からこんなバンドを教えてもらいました。BGMとして再生しつつ続きを読んでもらえたらと思います。
聴いたらわかるでしょうが、このバンド、メタルとボサノヴァを融合させているんですね。こんな組み合わせあるんだと思いつつ、キャッチーさとヘヴィネスを活かしていて聴きやすい。
一見ありえない組み合わせでも、芸として完成してしまえば新しい芸術になるわけです。
まあ、多分誰かしらやってると思うんですよ。ライトノベル+ハードボイルド。
でもね、それを自分なりに作り上げれば、一つの面白い試みにはなるかな、と。
そういう流れで、今作のコンセプトは決まりました。キャッチーさを優先させるために、妹のパートをあえて先に持ってきたのは言うまでもありません。
後はスベってもいいから自分なりの表現を見つけていく事ですかね。「悪人の系譜」が早くもスベりかけているのは認めざるを得ないですが(笑)。
ただ、読んでもらえればそれなりに面白いだろうと思うし、毒牙姐さんの「わたし。」で泣いているのであれば、「悪人の系譜」ではもっとマジ泣きするでしょう。なぜか力を入れた作品ほど無視される傾向があるような気がしますが(笑)「奇書 狂狂まわる」よりはこっちの方が好きですね。個人的には。
異質な組み合わせが生みだす痛みの戦慄。どうぞこの機会にお楽しみあれ!
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