先日やった
「レビューの書き方」無料キャンペーンですが、まさかの無料ランキング8位まで行きました。やっぱりKDPには個人作家とか書評を書きたい読者層が多いですかね?

ダウンロード数は三日で
266。まあ、まずまずですかね。
最近は新作執筆のためにブログの更新を抑え気味にしていますので、今回はかなり雑多な記事になります。
まずはアンソロジーでも一緒に活動しました
丸木戸サキ氏が新作を発表しました。
タイトルは
「ねぇ、その出版楽しいの?」ですね。
なかなか挑発的なタイトルですね。
本著は現在無料キャンペーン中でして、既に無料ランキングを暴れまわっていますね。
思い出したように実用書を出す私とは違い、カリスマタロット使い(←何それ?)路線をひた走る彼女の新作に注目です。
実はすでに本著を読了済みなのですが、いい感じに尖ったところもある興味深いエッセイでしたね。まあ、
風立ちぬ杯の名前が出てきた時にはビビりましたけど(笑)。
思えばあの時、優しい言葉を掛けてくれたのは彼女なんですね。あの空気の中で(詳しくはあんまりツッコまないで下さい)ああいう行動を取るのはなかなか勇気がいるものです。
話は逸れましたが、月並みな創作論や全然売れてない作家が出す「こうしたら売れるぜ」という主旨の本(←つまりお前な)とは一線を画したエッセイですね。この機会をお見逃し無く。
お次は、
伊藤なむあひ氏の
「少年幻想譚」を読了しました。
前作も好きだったので即買いしたのですが、やっぱり面白い。
電子書籍しか出来ない試みをやりつつ、かつキャッチーでリーダビリティーが高い。妹の(?)
弐杏氏との違いをあえて述べるなら、
伊藤なむあひ氏はより純文学の毛色が強く、
弐杏氏の方はポップかつサイケデリックな感じがしますかね。多分
伊藤なむあひ氏の方が野心的な性格なのだろうと思います。どうなんでしょう、
隙間社さん?
本作を読んで思ったのは、
リーダビリティーが高いというのはそれだけで武器になるなという事ですね。
私は
湊かなえの熱烈なファンではないと思うのですが、どういうわけか書店やブックオフで彼女の作品を見つけると買ってしまいます。
知らぬ間に買っているのです。で、思ったんですけど、彼女の作品ってアンチからワンパターンと揶揄されながらも、
読みやすくて面白いんですね。そして簡単には予想がつかない結末にたどり着く。だからアンチの人もせっせと彼女の作品を読んでしまうところがあるのかなと思うのです。
中毒性の高いものって好きである事を自覚出来ないところがあるのかも。ある程度の面白さが保証されていて、かつリーダビリティーの高い作品って「これから読書するぞ」的な重さが無いんですね。その点で言えば
舞城王太郎も似たようなところがあるのだと思います。つまり、どんだけ不調時に書いた作品でもある程度は面白いという。
何でもかんでもKDPに敷衍させるのもどうかと思いますけど、やっぱりリーダビリティーが高い作品って、(たとえそこまでひねってなくても)ついつい読んでしまうのかもしれません。ちなみに先日絶賛した
「山彦」は難しい題材を誰でも理解出来る読みやすい文章で書いている。これはもうバケモノの領域ですね。
こういう作品は薀蓄と純粋な読みやすさのバランスが難しい。だから同じようなチャレンジをすると大抵の人は失敗するのです。
厳密にはKDP作品ではないですが、ランキングを見てたまたま発見した
「職業、商人」もリーダビリティーが高く面白かったです(そして安い!)。特に達観した中年の遊び人がリアルすぎて笑ってしまいました。職場にそんな人がいたんでしょうか? 明らかに社会の酸いも甘いも味わっている人間の筆致でした。
で、現在は
「Pの刺激」を読んでいます。
話題のひっちらかり方が尋常じゃないので自著の話に戻しますけど、
次回作はハードボイルド+ラノベみたいな作風になりそうですね。なんだそりゃと言われそうですが、途中でそういう気配を感じて面白そうだったクセをあえてこじらせました(笑)。
文字数は75,000字ほど書いたのですが、おそらくこれは80,000字ぐらいはいくんじゃないですかね? まだ終わる気配が無いし。
そもそも執筆中の作品を「いいアイディアが浮かんだ」と放っぽりだして書き始めた本作ですが、それが放っぽりだした作品の倍の文字数に達しているのは何なんでしょう?(笑)
まあいいです。とりあえずもう少し頑張ります。
執筆している間に色んな事もありましたし、本作は一気に書き上げたいですね。
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