先日
「奇書 狂狂まわる」の売上が
「鬼娘の千倍返し: ガンズ・オブ・パクリオット 下巻」の売上を超えてしまうという珍現象の話を書きましたが、ちょいと思った事があります。
本著に限らず、私はKDP界隈のネタを作品に仕込んだりしていまして、そこが好きな人もいれば「またコイツ身内ネタかよ」とウンザリゲンナリする人もいる模様です。まあ、こちらとしては元ネタを知らなくても支障が無いように気遣ってはいるんですけどね。
で、気付いたんですが、
たとえどんだけ身内ネタ作家と揶揄されようが、ワナビホラーとか変なレッテルを貼り付けられようが、毎月電子書籍は普通に売れるんですよね(笑)。まあ、販売数は大体250円の作品が毎月20部ぐらいと小規模なものですが。新作を出すともうちょい行ったり行かなかったり(笑)。
まだまだ
界隈には本を読みたい人よりも小説を書きたい人の方が多いみたいで、業界のお客さんと著者の数はヘタしたら七掛けぐらいの差しかないかもしれません。半分は間違いなく超えているでしょう。
つまりですけど、売上アップを目指すなら電子書籍の純粋なお客さんを増やすよりも、本を書きたい人を増やした方が早いんじゃねえか? という考えが出てきました。新規で参入している人も業界を研究するでしょうから、必然的によく見る作家の作品については注目せざるをえないんじゃないですかね?
そうなると、同業者を排斥するよりも、むしろその辺の人に「電子書籍出しませんか?」と声を掛けまくる方が早いのかもしれません。品質が下がるだろ! という指摘はあるかもしれませんが、現状を見る限りはどうせ大して変わりゃあしないですよ。
なに自惚れてんですか(笑)。潜在的顧客がまさかの同業者とは……。案外ここは皆さんにとっても盲点だったのではないでしょうか?というわけで、身内ネタは結局通じるんでしょうね。
「この小説の身内ネタは他の人が分かるのか?」って書かれた事はありますけど「身内ネタなのか知らないけど意味が分からなかった」という指摘を受けた事は無いし(ってそういう事を書くと初めて読んだ体でそう書かれるんですけど 笑)、私自身
舞城王太郎の内輪作品(多分)である
「九十九十九」を読んだ時は元ネタの
清涼院流水を1ミリも知らなかったにも関わらず楽しめたし作品を理解しようと努力しましたからねえ。そういう人の方が実際は多いのかもしれません。あくまでオマケで入れてる分には問題ないんでしょう。
結論
KDPのマーケットをでかくしたかったら同業者を増やせ。
そして、身内ネタは現状通じる(笑)。
無料配布のお知らせを書きましたが、手違いがあったため撤回します。
紛らわしい話を書いてすいません。
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