- 2015/03/25
- 22:49
金脈を見つけたと思ったら、よもや山吹色の幽霊に襲撃されるなどとはつゆとも思いませんでした。やれやれ、アタシはコルク製のナタで誰かを惨殺しようと努力しているのに、あなたはこちらの醜態を楽しんでは滝の裏側に眠るお宝に想いを馳せるのです。
井戸を眺めても、そこにはスーパーエゴの残滓がゆらゆらと、ゆるふわと漂っていて、かの国をいつ爆撃するか愉しみにしている鯨は、いつでも旱魃の引き起こす同情というものに恐れ其の手を青銅で穢して来たのだとポマードを塗りたくったサガットが言っていました。
エリミネーターにエミリーという名前を付けた人はなかなかのサディストだったのだと思います。だって、あの袋は水を溜め込んでおくのに難儀でしょうから。つまりはですよ、この終わりの見えない血ミドロ地獄に、ちょっとした風雅ト単調を加えようと躍起になっていたのですね、あなたは? プリーツスカートの定義を知らない男子のように、なんでもない事に悩んでいる時には、いかにも間抜けな罠に嵌るものです。まさか、あんなヒラヒラしている奴に脳髄を掻き乱されるとは思いませんでした。
リンリンと鳴る蹴り足を掴んで、私はドラゴンスクリューを先生に仕掛けました。なんでって? いや、そこに踵があったからというところでしょうか。いつだってそうじゃないですか。なぜ狂気に理由なんぞ求めるんです? いやまさか、いやまさかあなたは自分がここから逃げられるとでも思っているんでしょうか?
はあ、あなたの未来は柘榴でしかありません。パックリと割れて、滴って、その紅が流れ出る頃には三日月も自分に足りない部分を悟るでしょう。彼だって、なんだかんだ美貌と才覚の持ち主なのですから。ジャズジャズアメザリアメザリバズゥルバズゥル、最早彼も今後の発言を慎重にせざるを得ません。だって、間違えた時に世間が奏でるハウリングは、ひどく調子っぱずれのくせに自信しか持ち合わせていないのですから。
わ~い、温泉と飛び込んだその先には、かまゆでと書かれた看板を持った鬼がニヤニヤとこちらを眺めていました。その顔には、明らかに「俺のボケにツッコんでくれ」という、卑しい根性がにじみ出ていたのです。以上が我輩が不埒者をイスで襲撃した理由でござんす。
たるんだ根性で包丁を振り回すジェイソンがいたので、「こうしたらどうですか?」と軽い気持ちでその顔面に一太刀を浴びせたところ、彼はいかにも含みのありそうな顔で「いつまでも名無しでいられると思ったら大間違いだぞ」と嗤っていました。ひどく気に入らなかったので、奴の上履きに画鋲を入れてやろうと我々は一人密かに決心したものです。そうすれば、痛みで飛び上がった彼は天井をぶち破り、破滅の美学を現実にしたバツ男として賞賛されるでしょう。まさにウインウイン。
しかたなく種明かしをしますが、私もただ無意味な言葉を並べているわけではありません。いや、しかし……いや、しかし無粋なものです。これが横書き文章の悲劇というものでしょうか? まだ気付いていない方は、この文章をメモ帳に貼り付けて、上から下へと舐めるように眺めてみればいいでしょう。嗚呼、何とニッチでくだらないアートもどき! また仮想空間にゴミを集積させてしまった。シマッタシマッタ。春に舞い降りる縦書きの告白に、きっとこの世界はピクリとも動かないのでしょう。嗚呼、そうでしょう。今宵は卒業式を迎えた大学生の振袖が美しかったので、人はそれだけを楽しんでいきていけば世界は平和になるのだと思いました。ましたました。シタ、シタ……。名鑑さん、怒っていらっしゃるかもシレマセンねえ。
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