「PS03 ピーエスゼロスリー」書評
- 2015/03/15
- 18:23
先日にこのブログでもご紹介した夏居暑氏の新作「PS03 ピーエスゼロスリー」をさっそく読んでみました。
ストーリーをざっくり説明すると、PS03と呼ばれる樋渡K助が、とあるモンスターペアレント(以下MP)と法律の知識を活かした低俗な戦争を仕掛けるというものです。低俗なんて書き方をすると作者にケンカを売っているように聞こえるかもしれませんが、確かにこの作品で描かれる闘いはやたらと小規模な闘いです。
例えば作戦コード「ウ○ヴァリン」と称してMPの車に十円パンチで傷をつけたり、「スカッとミサイル」という名の下にMPの窓ガラスに野球のボールを投げ入れ、しまいにはピザのイタズラ発注までやって精神的に追い詰めていきます(笑)。
これが何とも小規模な悪事で、今までアウトロー的な作品を通じて極悪人を描いてきた自分自身のキャリアを茶化しているのではないか? という邪推ですら浮かんでくるわけです。
読みながら「これ、俺がやられたら絶対キレるよなあ(笑)」と思いながら読んでいましたが、そこは視点マジックというか、うまくダメ人間である主人公の考え方に読者は誘導されていくわけです。
氏はよくアウトロー系の作品を書くのですが、じゃあ彼は悪人なのかと言うとその可能性はかなり低いのだと思います。なんでって、悪い事を悪い事と認識していない人に悪事をコミカライズする能力は無いからです。そういうわけで、彼が日頃から十円パンチや窓ガラス割りやイタズラ発注をしているわけではないという事は明記しておきます(←そりゃそうだろ)。
なんとなく無料配布時に絡まれる作風のような気もしますが、もしかしたらそこまで計算に入れてるのかなあ、なんて思ったりもしています。
上記ではネタバレ防止のために書きませんでしたが、後半になるとストーリー展開の振りも大きくなり、ただの小競り合いに終わらせなかった手腕はお見事。
なお、kdp名鑑のカレンダー情報によると、本作は3月19日から22日まで無料配布キャンペーンが行われる模様です。
ファン目線だと氏が暴走したような作風になりましたが、新境地を見せだした夏居暑氏に注目です。
ストーリーをざっくり説明すると、PS03と呼ばれる樋渡K助が、とあるモンスターペアレント(以下MP)と法律の知識を活かした低俗な戦争を仕掛けるというものです。低俗なんて書き方をすると作者にケンカを売っているように聞こえるかもしれませんが、確かにこの作品で描かれる闘いはやたらと小規模な闘いです。
例えば作戦コード「ウ○ヴァリン」と称してMPの車に十円パンチで傷をつけたり、「スカッとミサイル」という名の下にMPの窓ガラスに野球のボールを投げ入れ、しまいにはピザのイタズラ発注までやって精神的に追い詰めていきます(笑)。
これが何とも小規模な悪事で、今までアウトロー的な作品を通じて極悪人を描いてきた自分自身のキャリアを茶化しているのではないか? という邪推ですら浮かんでくるわけです。
読みながら「これ、俺がやられたら絶対キレるよなあ(笑)」と思いながら読んでいましたが、そこは視点マジックというか、うまくダメ人間である主人公の考え方に読者は誘導されていくわけです。
氏はよくアウトロー系の作品を書くのですが、じゃあ彼は悪人なのかと言うとその可能性はかなり低いのだと思います。なんでって、悪い事を悪い事と認識していない人に悪事をコミカライズする能力は無いからです。そういうわけで、彼が日頃から十円パンチや窓ガラス割りやイタズラ発注をしているわけではないという事は明記しておきます(←そりゃそうだろ)。
なんとなく無料配布時に絡まれる作風のような気もしますが、もしかしたらそこまで計算に入れてるのかなあ、なんて思ったりもしています。
上記ではネタバレ防止のために書きませんでしたが、後半になるとストーリー展開の振りも大きくなり、ただの小競り合いに終わらせなかった手腕はお見事。
なお、kdp名鑑のカレンダー情報によると、本作は3月19日から22日まで無料配布キャンペーンが行われる模様です。
ファン目線だと氏が暴走したような作風になりましたが、新境地を見せだした夏居暑氏に注目です。
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