「シャンバラの住人2 魔導師の奸計」書評
- 2015/01/24
- 23:55
昨日ご紹介した「シャンバラの住人2 魔導師の奸計」を早速読了しました。
ストーリーをざっくり説明すると、本シリーズでおなじみのシャンバラという名前のアダルトショップ(=理想郷)があるのですが、そこにはゆるりと危機が近付いていました。
最近のシャンバラでは買取強化キャンペーンなる試みが始まり、購入後一種間以内のアダルトDVDであれば六割の値段で買い取ってもらえるという、夢のような企画が始まりました。
本来であれば購入したDVDで事を済ませ、低予算で次の作品を楽しむというドリーミンなサイクルが発生するはずなのですが……。気付けば誰もがパッケージ詐欺の駄作を掴まされています。
なぜ? なぜだ? シャンバラには、エターナルリフレインという、幸福を悪意で包み込んだような、怖ろしい奸計がめぐらされていました。
その背後には「神の眼」を持つという、ウィザードと呼ばれる男の姿が……。
……と、こんな話です。
前作のストレートなおバカさでかなり楽しめた分、正直なところ「八幡氏最近ユルスナールにハマってるらしいからなあ……。前衛に走りすぎてユーザーがユルサナーイとかならなければいいけど」と心配していた部分もありました。が、結局は杞憂でした。
本作の執筆にあたっては何度か書き直しがあったそうで、着地点としてはシリーズファンのツボを見事にとらえています。
そもそもこのシリーズは古典の下地があってこそ出来るバカテクおバカ小説なのですが(笑)、ユルスナールを吸収した氏の筆致はますます伸び伸びとしていたと感じました。
なお、今作では皇帝の本名や経歴(?)が分かったり、現状の政治問題や社会問題を風諭的アプローチで読者に問いかける謎の深みを持った作品となっております。
「次回作は無い」と著者ご本人は言っておりますが、そういう事を言っていると案外次回作のアイディアはポーンと出てきてしまう事もあるので、次回は皇帝を引き継いだ知毅なんか出したら面白いなじゃないかと、割と無責任な言葉で書評の掉尾を飾ります(笑)。
ムダに高性能なお笑いを、この機会にご堪能あれ!
ストーリーをざっくり説明すると、本シリーズでおなじみのシャンバラという名前のアダルトショップ(=理想郷)があるのですが、そこにはゆるりと危機が近付いていました。
最近のシャンバラでは買取強化キャンペーンなる試みが始まり、購入後一種間以内のアダルトDVDであれば六割の値段で買い取ってもらえるという、夢のような企画が始まりました。
本来であれば購入したDVDで事を済ませ、低予算で次の作品を楽しむというドリーミンなサイクルが発生するはずなのですが……。気付けば誰もがパッケージ詐欺の駄作を掴まされています。
なぜ? なぜだ? シャンバラには、エターナルリフレインという、幸福を悪意で包み込んだような、怖ろしい奸計がめぐらされていました。
その背後には「神の眼」を持つという、ウィザードと呼ばれる男の姿が……。
……と、こんな話です。
前作のストレートなおバカさでかなり楽しめた分、正直なところ「八幡氏最近ユルスナールにハマってるらしいからなあ……。前衛に走りすぎてユーザーがユルサナーイとかならなければいいけど」と心配していた部分もありました。が、結局は杞憂でした。
本作の執筆にあたっては何度か書き直しがあったそうで、着地点としてはシリーズファンのツボを見事にとらえています。
そもそもこのシリーズは古典の下地があってこそ出来るバカテクおバカ小説なのですが(笑)、ユルスナールを吸収した氏の筆致はますます伸び伸びとしていたと感じました。
なお、今作では皇帝の本名や経歴(?)が分かったり、現状の政治問題や社会問題を風諭的アプローチで読者に問いかける謎の深みを持った作品となっております。
「次回作は無い」と著者ご本人は言っておりますが、そういう事を言っていると案外次回作のアイディアはポーンと出てきてしまう事もあるので、次回は皇帝を引き継いだ知毅なんか出したら面白いなじゃないかと、割と無責任な言葉で書評の掉尾を飾ります(笑)。
ムダに高性能なお笑いを、この機会にご堪能あれ!
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