「アルテミスの弓」書評
- 2014/08/05
- 16:43
病床に伏している状態でショートショートを書いてみたのですが、読み返すとその内容も病床に付している感じだったのでお蔵入りにしました。やはり執筆には健康も重要な要素になるようです。
療養中に読んだKDP本をご紹介していきますね。
今日の記事では前回の記事でも紹介した、夏居暑氏の「アルテミスの弓」をご紹介します。

ストーリーをざっくりと説明すると、会社勤めをしているハッカーの大東が稲穂銀行という宝くじの主催機関の機密情報を盗み出します。この重要データを活用すれば、宝くじの一位を人為的に当選させる事が出来る! そう確信した大東は反政府活動組織である日章旗連盟にコンタクトを取ります。日章旗連盟の美しき女性首領、大政のつてで、大東は伝説のハッカーである骨ウサギに出会います。
骨ウサギに重要データの解析を依頼しますが、その後、稲穂銀行の主催する宝くじの裏側に潜む深い闇が見えてきます。世に言う「知らなきゃよかった」って思う類のアブない真相ですね。
その後色々とスリリングな展開が待っているのですが、ネタバレになると興を削ぐのでストーリーのご紹介はここまで。
本作の見所は氏お得意の、クズの主人公が物語中で成長し、ヒーローへと変わっていくところですね。この傾向は「強請屋ドットコム」でも見られるのですが、氏はアウトローな作品を手がけながらも、犯罪行為には決して首肯しないタイプの方なんだと思います。例えるなら普段はいい人のヒールレスラーですかね。
宝くじに仕組まれたイカサマの構図も見事ながら、それを破壊する主人公のやり口にも一種の美学が見られたように感じられました。
ネタバレ防止のため伏字で書きますが
XXXXのXXXXを撃ち殺しても、その後にXXXXはXXXXXの構成員が変装しているだけだったというのが分かります。
え? 伏字が多すぎて分からないって? じゃあ読んで確かめて下さい(笑)。
また、本書では各章の冒頭に、ある動画のストリーミング映像の描写が入っていまして、最初「なんだろな?」と思って読んでいると最後の方で点と線が結びついて楽しめる斬新な構造になっています。よくプロットを練ったんだろうなと思います。
本作はフォロースルーのきいた作品となっており、後半になればなるほど面白いです。
読み応えのあるミステリ(ですよね?)を望んでいる方はぜひ手にとっていただければと思います。
療養中に読んだKDP本をご紹介していきますね。
今日の記事では前回の記事でも紹介した、夏居暑氏の「アルテミスの弓」をご紹介します。

ストーリーをざっくりと説明すると、会社勤めをしているハッカーの大東が稲穂銀行という宝くじの主催機関の機密情報を盗み出します。この重要データを活用すれば、宝くじの一位を人為的に当選させる事が出来る! そう確信した大東は反政府活動組織である日章旗連盟にコンタクトを取ります。日章旗連盟の美しき女性首領、大政のつてで、大東は伝説のハッカーである骨ウサギに出会います。
骨ウサギに重要データの解析を依頼しますが、その後、稲穂銀行の主催する宝くじの裏側に潜む深い闇が見えてきます。世に言う「知らなきゃよかった」って思う類のアブない真相ですね。
その後色々とスリリングな展開が待っているのですが、ネタバレになると興を削ぐのでストーリーのご紹介はここまで。
本作の見所は氏お得意の、クズの主人公が物語中で成長し、ヒーローへと変わっていくところですね。この傾向は「強請屋ドットコム」でも見られるのですが、氏はアウトローな作品を手がけながらも、犯罪行為には決して首肯しないタイプの方なんだと思います。例えるなら普段はいい人のヒールレスラーですかね。
宝くじに仕組まれたイカサマの構図も見事ながら、それを破壊する主人公のやり口にも一種の美学が見られたように感じられました。
ネタバレ防止のため伏字で書きますが
XXXXのXXXXを撃ち殺しても、その後にXXXXはXXXXXの構成員が変装しているだけだったというのが分かります。
え? 伏字が多すぎて分からないって? じゃあ読んで確かめて下さい(笑)。
また、本書では各章の冒頭に、ある動画のストリーミング映像の描写が入っていまして、最初「なんだろな?」と思って読んでいると最後の方で点と線が結びついて楽しめる斬新な構造になっています。よくプロットを練ったんだろうなと思います。
本作はフォロースルーのきいた作品となっており、後半になればなるほど面白いです。
読み応えのあるミステリ(ですよね?)を望んでいる方はぜひ手にとっていただければと思います。
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