手を出してはいけない女チェックリスト4

明らかに知っている癖に、性的な話題に疎いフリをする

　彼女達が同情心を煽り、お人好しの殿方を徐々に取り込んでいく事は前の章でいくらかお伝えしました。

　同情を引く際に重要なファクターが不憫さと無垢さである事を彼女達は熟知しています。

　たとえ性的に奔放な生活を送って堕ちた女でも、無垢さを装う事は出来ます。平たく言うと、彼女達は不自然なほどカマトトぶります。

　性的なものを大して知らず、ひどい男に遊ばれた可哀そうな女――そんな人は実のところそういるものではありません。

　考えてもみて下さい。

　もし彼女達が本当に性的に奔放でなかったとしたら、そのような男と出会う確率がそもそもかなり低いか、仮に接触してもどこかで気持ち悪さを感じて断ち切るはずです。

　そのようにならないという事は、彼女達自身に何かがあるに違いありません。

　とくにほんわかした喋り方をしていたり、いかにも無垢そうな声色をしている女性にはお気を付けなさい。結構な確率で毒をお持ちの方です。

　どういうわけかアメリカの小説には天使のような心を持つ娼婦という設定のキャラが出てくるような気がするのですが、そのような人はいません。いたとしても、それは年末ジャンボ宝くじに当選するぐらいの確率かと思われます。

　そのような僥倖が自分に起きる事を期待したり、思わぬ幸運が舞い込んだと浮かれてはいけません。それは罠です。

　若いシングルマザーがセックスについて疎い？

　――そんなわけないでしょう。

　それならなぜ子を孕み、夫はいなくなったのですか？

　そういった「設定」を安易に信じてはいけません。

　そのような方は危険です。自身が犯した過去のあやまちを無かった事にするからです。

　ありえない設定を楽しむのは、フィクションの中だけにしておく事です。