手を出してはいけない女チェックリスト1

やたら同情を煽る。不幸自慢が止まらない

　彼女達は例外なく不幸です。色々な意味で。

　実際に不幸な目に遭ってきた人もたくさんいるのでしょう。ですが、ここにはいくらかの「からくり」があります。

　男は基本、女性に比べてロマンチストが多いというか、情に弱い人が多い傾向にあります。かわいそうな人がいると助けてあげたいと思いますよね？

　段ボールに入った捨て猫がにゃあにゃあとか細い声で鳴いていたら助けてあげたいと思いますよね？

　ここに悪魔……いや、彼女達はつこけみます。

　先に言っておきますが、人を助ける事自体には何一つ悪い事はありません。むしろ周囲に助けられる人がいるなら、そのようにすれば幸せになるでしょう。

　ですが、彼女達は違います。

　ドイツに「恋愛と同情は紙一重」といったことわざがあるそうですが、彼女達はこの摂理をよく知っています。

　つまり、かわいそう女はいじらしく、守ってあげたいと思わせるのです。

　繰り返しますが、彼女達は不幸な人生を歩んできました。ですが、それは太宰めいたところもありまして、私生活の不幸を自分を確立するための要素としてあえて取り込んでいる節があります。

　これは厄介です。同情心という磁力に吸い込まれ、男は足を踏み外します。

　その先に待っているのはヤバい女の沼というか深淵というか、ともかく冥府のような世界になるでしょう。彼女達は同情心から男を絡めとる術を本能的に、あるいは経験則として扱います。

　同情に惹かれてはいけません。それは誘蛾灯です。

　あなただけにしか救えない女性などいません。不幸な女が好きな男は世界中にいます。

　ゆめゆめそのような魔魅の糸にからめとられてはいけません。

　彼女達を少しでも「かわいそう」と思いはじめた時、あなたは死へと一歩進んだ事に気付かなくてはなりません。