新作の断片
- 2021/10/28
- 00:46
「見つかったら厄介ね」
壁に張り付く塔子。
落とされた照明。経路が見えないせいで、どう進めばいいか分からない。
大二郎から送られた地図情報を見よう。スマホを取り出す。
「そこにいるのは誰だ!」
色めき立つ半グレ達。スマホの光で見つかった。うっかりくノ一。やはりスパイ映画のようにはいかない。
「こちら塔子。敵に見つかったわ」
「お前バカだろう」
棒読み。呆れる大二郎。
構わず上半身に巻きつけたホルスターからサブマシンガンを抜く。
結局こうなるのか。だが知った事ではない。潜入だったはずの作戦は、軽率なミスから一瞬の内に派手なカチコミへと姿を変えた。
金属バットを振り上げながら迫る半グレ達。
顔面目掛けてトリガーを引く。
吐き出される鉛の弾。日焼けした屈強な男達の顔がスイカのように割れていく。敵に見つかったスネークが開き直って大量破壊兵器で敵兵を虐殺しているようだった。
ふいに始まった戦争。手榴弾のピンを抜いて投げる。
轟音。悲鳴とともに血と肉と骨が空へ舞い上がる。
倉庫街を駆ける。横から突っ込んで来るSUV。転がってかわす。サブマシンガンを放つ。車窓にヒビが入る。だが、それぐらいではビクともしない。
ホルスターからリボルバー銃を引き抜く。突っ込んで来るSUV。明らかに塔子を轢き殺すつもりだった。
壁に張り付く塔子。
落とされた照明。経路が見えないせいで、どう進めばいいか分からない。
大二郎から送られた地図情報を見よう。スマホを取り出す。
「そこにいるのは誰だ!」
色めき立つ半グレ達。スマホの光で見つかった。うっかりくノ一。やはりスパイ映画のようにはいかない。
「こちら塔子。敵に見つかったわ」
「お前バカだろう」
棒読み。呆れる大二郎。
構わず上半身に巻きつけたホルスターからサブマシンガンを抜く。
結局こうなるのか。だが知った事ではない。潜入だったはずの作戦は、軽率なミスから一瞬の内に派手なカチコミへと姿を変えた。
金属バットを振り上げながら迫る半グレ達。
顔面目掛けてトリガーを引く。
吐き出される鉛の弾。日焼けした屈強な男達の顔がスイカのように割れていく。敵に見つかったスネークが開き直って大量破壊兵器で敵兵を虐殺しているようだった。
ふいに始まった戦争。手榴弾のピンを抜いて投げる。
轟音。悲鳴とともに血と肉と骨が空へ舞い上がる。
倉庫街を駆ける。横から突っ込んで来るSUV。転がってかわす。サブマシンガンを放つ。車窓にヒビが入る。だが、それぐらいではビクともしない。
ホルスターからリボルバー銃を引き抜く。突っ込んで来るSUV。明らかに塔子を轢き殺すつもりだった。
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