新作の断片
- 2021/09/11
- 01:04
(補足:主人公はヤバい薬を打たれて女性化しています)
何かが高速で揺れる音。薄目をぼやけた目の前に向けると、小刻みに揺れる棒状の物が映った。
――バイブ。一度も使った事のない、大人のオモチャ。
「やめろ……」
消え入りそうな声をひり出した。
かすれた声。諦念以外にはきっと何一つ伝わらない。
バイブの先端が陰唇に当たる。振動。快楽と屈辱を孕んだ電流が全身に広がっていく。
声を上げないように歯を食いしばる。数時間前には感じえなかったはずの感覚。頭が変化に追いつかない。
バイブの振動が強くなる。小陰唇の周囲をグリグリと抉るように先端が押し付けられた。
「あぁああああああっ!」
たまらず声を上げる。どこから出てくるのか訊きたくなるような高い波長。佐藤鷹は薄笑いを浮かべながらバイブを前後させた。まるで、出し入れするように。
「やめろ! やめろぉおお!」
口調は男そのものなのに、口をついて出る音声は女性以外の何物でもなかった。甘ったるい嬌声混じりの悲鳴。マゾっ気の強いAV女優しか出さないような声が喉の奥から頼まなくても出てくる。
可憐な悲鳴は逆効果だった。佐藤はますます面白がってバイブを前後左右に、孤を描くように動かし、女性化した芹沢の脳内に流れる快感物質を増やし続けた。
――びくん、と全身が震えた。
白くなる視界。何度目かも分からない。絶頂。
視界は白くなり、芹沢はまた気を失った。
何かが高速で揺れる音。薄目をぼやけた目の前に向けると、小刻みに揺れる棒状の物が映った。
――バイブ。一度も使った事のない、大人のオモチャ。
「やめろ……」
消え入りそうな声をひり出した。
かすれた声。諦念以外にはきっと何一つ伝わらない。
バイブの先端が陰唇に当たる。振動。快楽と屈辱を孕んだ電流が全身に広がっていく。
声を上げないように歯を食いしばる。数時間前には感じえなかったはずの感覚。頭が変化に追いつかない。
バイブの振動が強くなる。小陰唇の周囲をグリグリと抉るように先端が押し付けられた。
「あぁああああああっ!」
たまらず声を上げる。どこから出てくるのか訊きたくなるような高い波長。佐藤鷹は薄笑いを浮かべながらバイブを前後させた。まるで、出し入れするように。
「やめろ! やめろぉおお!」
口調は男そのものなのに、口をついて出る音声は女性以外の何物でもなかった。甘ったるい嬌声混じりの悲鳴。マゾっ気の強いAV女優しか出さないような声が喉の奥から頼まなくても出てくる。
可憐な悲鳴は逆効果だった。佐藤はますます面白がってバイブを前後左右に、孤を描くように動かし、女性化した芹沢の脳内に流れる快感物質を増やし続けた。
――びくん、と全身が震えた。
白くなる視界。何度目かも分からない。絶頂。
視界は白くなり、芹沢はまた気を失った。
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