王木亡一朗「金字塔」書評
- 2021/07/28
- 23:02
王木亡一朗氏がしれっと新作の「金字塔」をリリースしていました。
毎回ハイセンスな作品を提供してくれる氏の新作。激務の間に読みましたが、短編だったのとリーダビリティーの高さですぐに読了出来ました。面白かった。
あらすじに関しては一個一個が短編なのでネタバレ防止もかねてあえてやりませんが、個人的なお気に入りを上げるなら「当てつけ」、「処女同盟」、「グッドモーニング、ストレンジャー」あたりですね。だいたいの読者もそんな感じなのではないだろうかと。
なんとなくですけど、王木氏の作風ってLUNA SEAで言えば(なんでLUNA SEAやねんというツッコミはさておき)INORANっぽいというか、等身大に素敵な作品を出すなあという印象を持っています。
決して派手ではないのだけど、描き出す日常の中にはっとさせられる瞬間があるというか、誰もが仄かに抱いた想い――つまりは共有出来る「何か」を描くのが巧いのだと思います。
長編の作品も好きでしたけど、子供が出来たのもあるのか、いい意味で肩ひじ張らない感じがあったというか、そこが好きでしたね。
私は悲しい恋愛ばかり経験しているせいか(笑)、というか人生で色々あり過ぎたせいか、こういった大人なテイストは書けない。どうしても芝居の大きい感じになってしまうのですが、こういう一見平坦なテイストの中にきらめく感性を盛り込める人というのは羨ましい。
本作はKUで読み放題作品になっているので、気楽に手に取ってもらえればと思いますね。
ちなみにINORANが気になる方はこちらもどうぞ。
毎回ハイセンスな作品を提供してくれる氏の新作。激務の間に読みましたが、短編だったのとリーダビリティーの高さですぐに読了出来ました。面白かった。
あらすじに関しては一個一個が短編なのでネタバレ防止もかねてあえてやりませんが、個人的なお気に入りを上げるなら「当てつけ」、「処女同盟」、「グッドモーニング、ストレンジャー」あたりですね。だいたいの読者もそんな感じなのではないだろうかと。
なんとなくですけど、王木氏の作風ってLUNA SEAで言えば(なんでLUNA SEAやねんというツッコミはさておき)INORANっぽいというか、等身大に素敵な作品を出すなあという印象を持っています。
決して派手ではないのだけど、描き出す日常の中にはっとさせられる瞬間があるというか、誰もが仄かに抱いた想い――つまりは共有出来る「何か」を描くのが巧いのだと思います。
長編の作品も好きでしたけど、子供が出来たのもあるのか、いい意味で肩ひじ張らない感じがあったというか、そこが好きでしたね。
私は悲しい恋愛ばかり経験しているせいか(笑)、というか人生で色々あり過ぎたせいか、こういった大人なテイストは書けない。どうしても芝居の大きい感じになってしまうのですが、こういう一見平坦なテイストの中にきらめく感性を盛り込める人というのは羨ましい。
本作はKUで読み放題作品になっているので、気楽に手に取ってもらえればと思いますね。
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