「愛の惨禍」に入れた遊び
- 2021/06/07
- 13:50
わりと最近に出た新作の「愛の惨禍」。プロモをほぼしなかったために売上もそのような結果になっています(笑)。
これはまずい。という事で、じゃあ私の妹()が書いた「愛の惨禍」ってどんな小説なんですか? という話をつらつらと書いていきます。
これはですね、一言で表現するなら男性限定ホラーですね。
不幸な女に一時的に惚れた男が「君を迎えにいくから待っていてくれ」的な無責任すぎる約束をして、そんな事はすっかり忘れてのうのうと結婚。のちに約束を本気にしていて5年間夜の街でトップを張り続けた女が病みながら「感動の再会」のために追いかけてくる、という話ですね。
前門の恐妻。後門の(ヤバい)元カノ。男にとっては恐怖でしかない構造が生まれていきます。
そこまでの構造を作るにあたって、不幸な女(作中で「紫乃」という源氏名は出てきますがあえて名前を付けていません)の生い立ちが前半たっぷりと語られていきます。
不幸に次ぐ不幸で転落し、自らも過ちを犯して堕ちていく。そこに現れる彼(やっぱり名前はつけていない。男性読者には自分だと思ってほしいです(笑))。
これ、結構夜の街あるあるなんではないかと思うのですが、あの世界にはすごい生い立ちの人がたくさんいまして、そういう人達の話を聞いている内に「俺が助けてあげなきゃ」って思ってしまう人って結構な数がいるのではないのかなと。
そうなると誰にも知られていない、日の目を見ないロマンスの数も相当数あるのではないかと。
じゃあそれが素敵な形じゃなく、こじれる形になったらどうなるんだろうと(笑)。
そんな発想から今作は生まれました……と妹の月狂紫乃は言っていました。
ここで使ったテクニックが前半の不幸な女の半生を書いていく過程で、なるべく同情心を誘うような心理描写というか、「なんでわたしがこんな不幸な目に遭わないといけないの?(涙目)」「神様、わたしは幸せになっちゃいけないのかよ(涙目)」みたいなセリフを要所要所に散りばめていきます。気付くと読者は「紫乃ちゃんかわいそう」になっています(笑)。
そこで救世主的にもう一人の主人公である男が出てくるのですが、紫乃ちゃん視点だと王子様的な感じなのに、男の視点に移ると結構なクズだという事が分かります(笑)。
これはある意味世間でのイメージと実際の人物の人格が乖離していたり、そのギャップに苦しんでいる人の在りようを茶化している部分もあるのですね。ちなみに私は絶対に王子様キャラでは見られたくない(←見られねーよ)。
そういう仕掛けもありですね、本作は遊びながらも結構仕掛けがたくさんあるので楽しめると思いますよ。身に覚えがない限りは(笑)。
最近出した作品ではぶっちぎりのスベりっぷりを発揮している本作ですけど、読んだら絶対に面白いと思いますので、もし無料DLしたままつんどくしているのであれば読んで欲しいかな、と。
読む人を選ぶでしょうけど、まさにセルパブだからこそ出せた作品だと思います。
これはまずい。という事で、じゃあ私の妹()が書いた「愛の惨禍」ってどんな小説なんですか? という話をつらつらと書いていきます。
これはですね、一言で表現するなら男性限定ホラーですね。
不幸な女に一時的に惚れた男が「君を迎えにいくから待っていてくれ」的な無責任すぎる約束をして、そんな事はすっかり忘れてのうのうと結婚。のちに約束を本気にしていて5年間夜の街でトップを張り続けた女が病みながら「感動の再会」のために追いかけてくる、という話ですね。
前門の恐妻。後門の(ヤバい)元カノ。男にとっては恐怖でしかない構造が生まれていきます。
そこまでの構造を作るにあたって、不幸な女(作中で「紫乃」という源氏名は出てきますがあえて名前を付けていません)の生い立ちが前半たっぷりと語られていきます。
不幸に次ぐ不幸で転落し、自らも過ちを犯して堕ちていく。そこに現れる彼(やっぱり名前はつけていない。男性読者には自分だと思ってほしいです(笑))。
これ、結構夜の街あるあるなんではないかと思うのですが、あの世界にはすごい生い立ちの人がたくさんいまして、そういう人達の話を聞いている内に「俺が助けてあげなきゃ」って思ってしまう人って結構な数がいるのではないのかなと。
そうなると誰にも知られていない、日の目を見ないロマンスの数も相当数あるのではないかと。
じゃあそれが素敵な形じゃなく、こじれる形になったらどうなるんだろうと(笑)。
そんな発想から今作は生まれました……と妹の月狂紫乃は言っていました。
ここで使ったテクニックが前半の不幸な女の半生を書いていく過程で、なるべく同情心を誘うような心理描写というか、「なんでわたしがこんな不幸な目に遭わないといけないの?(涙目)」「神様、わたしは幸せになっちゃいけないのかよ(涙目)」みたいなセリフを要所要所に散りばめていきます。気付くと読者は「紫乃ちゃんかわいそう」になっています(笑)。
そこで救世主的にもう一人の主人公である男が出てくるのですが、紫乃ちゃん視点だと王子様的な感じなのに、男の視点に移ると結構なクズだという事が分かります(笑)。
これはある意味世間でのイメージと実際の人物の人格が乖離していたり、そのギャップに苦しんでいる人の在りようを茶化している部分もあるのですね。ちなみに私は絶対に王子様キャラでは見られたくない(←見られねーよ)。
そういう仕掛けもありですね、本作は遊びながらも結構仕掛けがたくさんあるので楽しめると思いますよ。身に覚えがない限りは(笑)。
最近出した作品ではぶっちぎりのスベりっぷりを発揮している本作ですけど、読んだら絶対に面白いと思いますので、もし無料DLしたままつんどくしているのであれば読んで欲しいかな、と。
読む人を選ぶでしょうけど、まさにセルパブだからこそ出せた作品だと思います。
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