出すか出さないか微妙な新作の断片
- 2021/04/02
- 00:58
友人の「お墨付き」でその土建屋に就職した。
明らかにその筋の人間もいたが、黒い社会へは行かなかった。もう塀の向こう側には行きたくない。それが本音だった。
社長は人格者だ。それだけは間違いない。
しょっちゅう怒鳴られてきたが、彼は決して俺を見捨てなかった。
現場仕事の何たるかも知らない俺に住む場所を与え、労働で得られる喜びを与えてくれた。
社会に貢献出来ないと思い知らされた人間は非行に走る。
自分がクソほどの価値も無いと確信した時、人は思うのだ。こんな世界は壊してしまえと。
社長は言っていた。
どれほど自分の人生が惨めに見えたとしても、誇りだけは失うな。誇りさえあれば、人はそれだけで生きていけると。
正直、当初は何を言ってるんだこのオッサンはと思っていた。
だが、今ではその意味が分かる気がする。
明らかにその筋の人間もいたが、黒い社会へは行かなかった。もう塀の向こう側には行きたくない。それが本音だった。
社長は人格者だ。それだけは間違いない。
しょっちゅう怒鳴られてきたが、彼は決して俺を見捨てなかった。
現場仕事の何たるかも知らない俺に住む場所を与え、労働で得られる喜びを与えてくれた。
社会に貢献出来ないと思い知らされた人間は非行に走る。
自分がクソほどの価値も無いと確信した時、人は思うのだ。こんな世界は壊してしまえと。
社長は言っていた。
どれほど自分の人生が惨めに見えたとしても、誇りだけは失うな。誇りさえあれば、人はそれだけで生きていけると。
正直、当初は何を言ってるんだこのオッサンはと思っていた。
だが、今ではその意味が分かる気がする。
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