期待通りだった話
- 2020/08/28
- 17:00
――最近出した作品では最高傑作かもしれない。
ヤマダマコト氏の新作、「うちの親、出馬するらしい。」を読了しました。
本作を簡単に説明すると選挙を舞台にした人間ドラマが見られる作品なのですが、実は本作についてはリリース前に氏が何度か呟いており、「次回作は絶対に面白いだろう」と密かに期待していました。
知らない方のために説明すると、著者のヤマダマコト氏は元新聞記者でありまして、そもそもこういった政治モノとの親和性が高かったのです。加えて山彦をはじめとした過去作品で見せた人間ドラマと筆力。これらが加わったら面白くない方がおかしいと。そのように思っていました。
果たしていざ新作が出るといい意味で期待通りの内容でして、「そう、そこ。そこなんだよ」と膝を打ちたくなるような「ツボ」をしっかり押さえている作品でございましたね。
実は私自身がちょーっとだけ政治の世界に関わった事がありまして、それまでは政治家なんてみんなアホに違いないと失礼過ぎる事を思っていたのですが、いざ生身の政治家に触れてみると、彼らは想像以上に国の事を考えているのが分かりました。
そんな経緯もあり、これは「よくぞ書いてくれた」という思いが強かったですね。
選挙とはいっても小難しい内容ではなく、政治に疎い若者の視点を巧みに織り交ぜる事により、政治に疎い人でも主人公達と一緒に成長していけるという王道の構造。これは商業作家でもちょっと嫉妬するレベルなのではないかと。
最後の一見荒唐無稽に見えるどんでん返しも巧みな構想と筆力でそうと見せない手腕は流石というか、なんとなく次回作への含みにも見えるラストがワクワク感をさらに盛り立ててくれるのはいいですね。
これは売れて欲しい。このセルパブでは殿堂入りしてしまい無効票扱いですが、死票になったとしてもかまいやしないと思わせるような快作でした。
次回作はアメリカ議会で。(無茶ブリ)
ヤマダマコト氏の新作、「うちの親、出馬するらしい。」を読了しました。
本作を簡単に説明すると選挙を舞台にした人間ドラマが見られる作品なのですが、実は本作についてはリリース前に氏が何度か呟いており、「次回作は絶対に面白いだろう」と密かに期待していました。
知らない方のために説明すると、著者のヤマダマコト氏は元新聞記者でありまして、そもそもこういった政治モノとの親和性が高かったのです。加えて山彦をはじめとした過去作品で見せた人間ドラマと筆力。これらが加わったら面白くない方がおかしいと。そのように思っていました。
果たしていざ新作が出るといい意味で期待通りの内容でして、「そう、そこ。そこなんだよ」と膝を打ちたくなるような「ツボ」をしっかり押さえている作品でございましたね。
実は私自身がちょーっとだけ政治の世界に関わった事がありまして、それまでは政治家なんてみんなアホに違いないと失礼過ぎる事を思っていたのですが、いざ生身の政治家に触れてみると、彼らは想像以上に国の事を考えているのが分かりました。
そんな経緯もあり、これは「よくぞ書いてくれた」という思いが強かったですね。
選挙とはいっても小難しい内容ではなく、政治に疎い若者の視点を巧みに織り交ぜる事により、政治に疎い人でも主人公達と一緒に成長していけるという王道の構造。これは商業作家でもちょっと嫉妬するレベルなのではないかと。
最後の一見荒唐無稽に見えるどんでん返しも巧みな構想と筆力でそうと見せない手腕は流石というか、なんとなく次回作への含みにも見えるラストがワクワク感をさらに盛り立ててくれるのはいいですね。
これは売れて欲しい。このセルパブでは殿堂入りしてしまい無効票扱いですが、死票になったとしてもかまいやしないと思わせるような快作でした。
次回作はアメリカ議会で。(無茶ブリ)
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