実は元ネタが結構危険な「PCM」
- 2020/04/30
- 22:38
連日のブログ更新や他作家のレビューですっかり新作を出したのが昔のように感じられていますが、なんと今月ですよ(笑)。
いきなり新作が忘れ去られてもアレなので、「PCM」の裏話的な記事を書きます。
今回は地下ボクシングというか、JBC(日本ボクシングコミッション)の管轄「でない」団体のボクシングが舞台となるのですが、この作品にはいくらか元ネタがあります。
まず、JBCの管轄ではないボクシング興行って過去、実際に存在した時期がありまして、最近で有名なものを挙げると「色々」あって日本ボクシング連盟会長を辞任した山根明(敬称略)が設立した「ワールド・ヤマネ・ボクシング・チャンピオンシップ」(WYBC)というローカル色満載の団体ですね(笑)。
あくまで私の記憶ですけど、この人、プロの団体乱立にものすごく批判的だった気がするのですが、自分でそれをやっちゃいましたね。
他に元ネタとなっているのは有名な那須川天心VSフロイド・メイウェザーですね。「PCM」を読んだ格闘技ファンはまず間違いなく元ネタに気付いた事でしょう。
あと、過去にブログの記事で「クラウドファンディングで蹴りのお金を集めたら勝てる」みたいな無茶苦茶な記事を書きましたけど、実際にやったらどうなるのかという事で、昨日レビューした作品の言葉を借りると「あったかもしれない未来」を描いてみたという形ですかね。まあ、小説と言うか、創作全般がそういった側面を持ってはいますけど。
それからもう一つ参考にしたのは同じく那須川天心VS亀田興毅ですね。見てないけど(笑)。
ただ、企画としてはすごく面白そうに感じましたし、そこから妄想を広げまして、「ここにナジーム・ハメドが参加したら超面白そうじゃない?」なんて考えが浮かび、そういった妄想の連鎖を小説で表現したら結果こうなったという形ですね。
これが実際にあるとすれば頭のリミッターが外れたような人しか出来ないので、じゃあ反社会的勢力の人がやっている興行という事にしようとなり、「紅い雨、晴れてのち虹」にも出てきた山中を使い回したという事ですね。なので、一見まるっきり同じ事をやっているように見えて、実際描かれてるものは結構違うのです。
他にも小ネタを出すと、対戦相手に噛みついてボクシング界を追放になったプレスコット俊治という選手が出てくるんですけど、これも元ネタはブレイディス・プレスコットというアミール・カーンに勝った選手でして、この人は噛んだ方ではなくて噛まれた方の人なんですよね(笑)。噛まれて反則勝ちみたいなのがあったのを憶えていたので、それを逆にして反社会的な色付けをして……という風に作りました。結構あっさり負けちゃいましたが(笑)。
こんな感じで実は分かる人にしか分からないボクシングネタが結構入っていたりします。
それを探してみるのも面白いかもしれませんね。
おそらくこれはパロディとかパスティーシュの類を執拗にやり続けた私の得意技なんでしょう。
連休もまだありますので、ぜひ「PCM」を読んで元ネタを探してみて下さいね。
いきなり新作が忘れ去られてもアレなので、「PCM」の裏話的な記事を書きます。
今回は地下ボクシングというか、JBC(日本ボクシングコミッション)の管轄「でない」団体のボクシングが舞台となるのですが、この作品にはいくらか元ネタがあります。
まず、JBCの管轄ではないボクシング興行って過去、実際に存在した時期がありまして、最近で有名なものを挙げると「色々」あって日本ボクシング連盟会長を辞任した山根明(敬称略)が設立した「ワールド・ヤマネ・ボクシング・チャンピオンシップ」(WYBC)というローカル色満載の団体ですね(笑)。
あくまで私の記憶ですけど、この人、プロの団体乱立にものすごく批判的だった気がするのですが、自分でそれをやっちゃいましたね。
他に元ネタとなっているのは有名な那須川天心VSフロイド・メイウェザーですね。「PCM」を読んだ格闘技ファンはまず間違いなく元ネタに気付いた事でしょう。
あと、過去にブログの記事で「クラウドファンディングで蹴りのお金を集めたら勝てる」みたいな無茶苦茶な記事を書きましたけど、実際にやったらどうなるのかという事で、昨日レビューした作品の言葉を借りると「あったかもしれない未来」を描いてみたという形ですかね。まあ、小説と言うか、創作全般がそういった側面を持ってはいますけど。
それからもう一つ参考にしたのは同じく那須川天心VS亀田興毅ですね。見てないけど(笑)。
ただ、企画としてはすごく面白そうに感じましたし、そこから妄想を広げまして、「ここにナジーム・ハメドが参加したら超面白そうじゃない?」なんて考えが浮かび、そういった妄想の連鎖を小説で表現したら結果こうなったという形ですね。
これが実際にあるとすれば頭のリミッターが外れたような人しか出来ないので、じゃあ反社会的勢力の人がやっている興行という事にしようとなり、「紅い雨、晴れてのち虹」にも出てきた山中を使い回したという事ですね。なので、一見まるっきり同じ事をやっているように見えて、実際描かれてるものは結構違うのです。
他にも小ネタを出すと、対戦相手に噛みついてボクシング界を追放になったプレスコット俊治という選手が出てくるんですけど、これも元ネタはブレイディス・プレスコットというアミール・カーンに勝った選手でして、この人は噛んだ方ではなくて噛まれた方の人なんですよね(笑)。噛まれて反則勝ちみたいなのがあったのを憶えていたので、それを逆にして反社会的な色付けをして……という風に作りました。結構あっさり負けちゃいましたが(笑)。
こんな感じで実は分かる人にしか分からないボクシングネタが結構入っていたりします。
それを探してみるのも面白いかもしれませんね。
おそらくこれはパロディとかパスティーシュの類を執拗にやり続けた私の得意技なんでしょう。
連休もまだありますので、ぜひ「PCM」を読んで元ネタを探してみて下さいね。
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