「PCM」と家族の話

現在無料キャンペーン中の「PCM」、安定の芳しくないダウンロード数なので宣伝記事を書きます（笑）。



今回の作品では主人公がヒモで、ヒロインがすぐに客を好きになっちゃう風俗嬢という安定の月狂クオリティなのですが（笑）、書いてから気付いた二人の共通点があります。
（↑書いてから気付いたんかい）

主人公の大月五郎は五人兄弟のボクシング一家なのですが――モデル候補が複数ありますが、訴えられたら嫌なのであえてどの一家がモデルになっているのかは言いません（笑）――世間ではうまくいかなかった〇〇ファミリーもいるんだろうなと。

息子をイチローみたいにしようとして、一生懸命育てたけど振り返ったらただの虐待でした＆しかもプロ野球選手にもなれませんでしたみたいな話って絶対あると思うんですよね。だってテレビではうまくいった家族しか取り上げないんですから（笑）。

同時に、兄弟で英才教育していてありがちな誰かに愛情が偏る現象って普通に出てくるんだろうなと。それで兄弟の仲がギスギスする事もあるんだろうなと。

それに対してヒロインの理央は父親が水商売の母親を捨てて早々に家を出て行ってしまったがために、理央自身は父親に対して現実性がない。父親という概念も曖昧。

母親も理央に対して虐待がちというかネグレクト的な人なので「普通の」家族の愛情を知らない。そういう生い立ちにしたのですね。
（まあ、そんなに珍しい話でもないですよ）

で、振り返ったら結局似た者同士が惹き合っていただけという。

全然狙ってなかったのですけど、書いたら結果そうなっていたので、おそらく本能的にそういう仕掛けを入れたんだろうなと。さすが月狂クオリティ（笑）。

あんまりネタバレは出来ないんですけど、そういう二人が不器用ながらにも家族的なものを作ろうと奮起していく姿がそこにはあるんでありまして、そういう意味では人に元気を与える要素もある小説なのかなとも思います。

最近ようやくね、「そういう家族を持てるっていいな～」なんて思う事がナチュラルに出来るようになったのですが、問題は相手がいない事ですね（笑）。

候補的な人は最近ちょっと出てきたのですが、あまりに急に仲良くなりすぎたせいもあり、あるきっかけで仲が悪くなったら収拾が付かなくなりまして、現在では解散前の黒夢よろしく口もきいていません（笑）。

再結成の予定は、ありません（笑）。未定です。あんなに仲が良かったのにねえ……（遠い目）。

……と、話が逸れましたが、そういう流れで私の願望的なものも入り混じった、ある意味恋愛小説なのですよ、今回は。

なのでぜひ読んで欲しいですね。まだ無料キャンペーンは続いています。終わる前にぜひダウンロードを！