ベタベタしない方がいい
- 2020/01/20
- 17:00
久しぶりにネットを徘徊していたらSLIPKNOTのコリィ・テイラーがツイッターをやめたとか。
理由は次のようでした。
「SNSはまるでニューヨーク証券取引所さ。誰も聞いていないのに誰もが叫び声をあげ、意見が届かないと更に激怒する。共感の不毛地帯さ。誰もが怒るための理由を探している。俺は怒れる人に疲れてしまった。だからまた人々の反応がない新聞を読むようになった」
まあ、私が、というか多くの人がSNSというものに抱いているイメージがそのまんまという感じでございますね。
最近アーティストって大変だなと思うのは、アーティストの存在が敷居の低いというか、やろうと思えば手軽に声をかけられるようになったせいで、あんまり来てほしくない人までがズカズカと舞台上までやって来てしまうというか、大名行列の前に一般農民がやって来て物申すけれども決して斬られる覚悟は無いみたいな、そんな人が増えているような気がいたします。
よく〇〇はファンとの距離感が分かっているみたいな話を聞きますけど、その人がファンとの距離感を分かっていても、ファンがそうとは限りませんからね(笑)。
どこの世界でも表現者側はあんまり観客席にいる人とはベタベタしない方がいいのかなと。
ゆくゆくトラブルに発展する運命のような気がいたします。
賢いアーティストは自分からはほぼ誰もフォローせず、一方的に情報だけ発信してますけど、やっぱりそれが一番いいのかなと。
よく「辛い意見も必要だ」みたいな正論めいた事を言う人っているじゃないですか。
でもそんなもんほっといたって向こうから来るわけで(笑)。
基本的にはポジティブな意見だけ見てたらいいんじゃないかと思います。たまに米澤穂信と比べて拙著をボロカスに言ってて逆に元気づけてくれるような酷評もありましたけど(笑)多くの酷評は傷付く事の方が多いですからね。あんまり見ない方がいいのだと思います。
おそらく他者に影響を与える能力というのは羨望の対象であり、同時に嫉妬や憎悪を引き込むものなのでしょう。
そう考えると、やはり表現者側の人間は客席側の人とベタベタしない方がいいようです。
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