完全な悪なんか存在しない。完全な善が存在しないようにね(←)
- 2019/06/17
- 17:00
WOWOWで放送の「悪党」が終わりました。
ベタなんですけど、やっぱり最後の最後まで面白い作品でしたね。
ああいう作品の世間一般の人があんまり触れたがらない部分というか、向き合って考えるべき「正解の無い道徳」的な側面を持っているというか、いつも観ながら「じゃあ何が正解なんだろう?」って考えているんですが、それこそがこういった作品の良さであり普遍性なのかなと。
キラキラした恋愛が成就した。→いい話じゃないですか。
正義感が明らかに悪い奴を倒した。→いい話じゃないですか。
だけど「悪党」っていうのはそう単純ではない。
悪い人はただ単に悪い人ではなく、世に言う善人と同様に煩悶を抱えながら生きている。
見ている人は薄ら気が付いてくるはずです。
自分が、「悪党」と呼ばれる人と紙一重だった事に……。
自著でも散々やりましたけど、桃太郎って鬼サイドから見たら極悪人だし、何回死んでも生き返っては自分の命を狙ってくる勇者って魔王サイドから見たらゾンビなんか問題じゃないくらい怖ろしい存在だと思うのですよ。
特に昨今は「正しい」か「間違っている」の二極化が進んでおり、特にSNSでは正義のラベルがついた暴力が銃弾のように飛び交っているわけでございます。
そういう世の中だからこそ、あえて本当に善とは何かと問う作品は読み手や観客に響くものなのかもしれません。
裁きばかりを求める世界で、赦す事の前に向き合う事が出来ないと知らされるとは、いやはやまたいい勉強になりました。
言われてもたら当たり前なんですけどね。
赦そうとする前に向き合え。目を逸らしたくなるようなものに向き合えない人が誰かを赦せるはずがない。
それが作品のメッセージかどうかは知ったこっちゃないですが、見た者の心に波紋を起こし、それがゆっくりと広がっていく余韻の心地よさというのは、ただ単にキラキラしたものとは違う、優しい苦味として残っていくようです。
ベタなんですけど、やっぱり最後の最後まで面白い作品でしたね。
ああいう作品の世間一般の人があんまり触れたがらない部分というか、向き合って考えるべき「正解の無い道徳」的な側面を持っているというか、いつも観ながら「じゃあ何が正解なんだろう?」って考えているんですが、それこそがこういった作品の良さであり普遍性なのかなと。
キラキラした恋愛が成就した。→いい話じゃないですか。
正義感が明らかに悪い奴を倒した。→いい話じゃないですか。
だけど「悪党」っていうのはそう単純ではない。
悪い人はただ単に悪い人ではなく、世に言う善人と同様に煩悶を抱えながら生きている。
見ている人は薄ら気が付いてくるはずです。
自分が、「悪党」と呼ばれる人と紙一重だった事に……。
自著でも散々やりましたけど、桃太郎って鬼サイドから見たら極悪人だし、何回死んでも生き返っては自分の命を狙ってくる勇者って魔王サイドから見たらゾンビなんか問題じゃないくらい怖ろしい存在だと思うのですよ。
特に昨今は「正しい」か「間違っている」の二極化が進んでおり、特にSNSでは正義のラベルがついた暴力が銃弾のように飛び交っているわけでございます。
そういう世の中だからこそ、あえて本当に善とは何かと問う作品は読み手や観客に響くものなのかもしれません。
裁きばかりを求める世界で、赦す事の前に向き合う事が出来ないと知らされるとは、いやはやまたいい勉強になりました。
言われてもたら当たり前なんですけどね。
赦そうとする前に向き合え。目を逸らしたくなるようなものに向き合えない人が誰かを赦せるはずがない。
それが作品のメッセージかどうかは知ったこっちゃないですが、見た者の心に波紋を起こし、それがゆっくりと広がっていく余韻の心地よさというのは、ただ単にキラキラしたものとは違う、優しい苦味として残っていくようです。
スポンサーサイト