the ansewer to 「月の女神に、希望の歌を」
- 2019/02/27
- 17:00
本宮美優さんへ。
あなたの物語、しかと拝読いたしました。
色々とつらかったろうかと思います。
彼とはまた会えたのでしょうか?
いや、野暮な事を訊くものではありませんね。
あなたの物語には世間で認められないような、それでいてただのオカルトでは済まされない側面があるのだと思います。
私は友人が亡くなった時、「プロミス・リング」というお話を書きました。
亡くなった友人の供養などという高尚なものではなく、ただ自分を納得させるためだけに書いたのだったと記憶しています。
その際に、私は一つの事を黙っていました。
それは一つ前の作品で表現されていたのですけど、それが何だったのかはあえて言いません。ただ、世の中にはとても不思議な事があるもので、それが市井の人間の理解を超えている場合、どうしても「フィクション」として発表せざるを得ない事がある、という事です。
私の経験から見るに、あなたの見た事、感じた事は決して幻想ではないのだと思います。
私も大切な人を目の前で失った事を思い出した時、しばらくはショックで立ち上がれませんでした。あなたなら分かるかと思います。
その時の大切な人は今もどこかで幸せに生きているのかもしれないし、まったく惨めな人生を送っているかもしれません。
もはや私「だった」人の事などすっかり忘れて生きているのだろうと思います。人はいつまでも過去を十字架のように背負って生きていくわけではないのですから、それはそれでいいのだと思います。
ですから、逆にこう考えて下さい。
あなたが彼に会えたにしろ、会えなかったにしろ、彼は今もどこかで生きています。必ず。
それが彼なのか、彼女になっているかは知りません。
ですがあなたがかつて愛した人は必ずどこかで生きています。
ですから手紙を書いてみてはいかがですか?
私はあの時の彼に届くように、あの時の彼女に届くように、今でも小説の形をとったあてこすりをネットの大海に流しています。
このボトルメッセージが届くのか。
それは大して重要な事ではありません。
ですが、いつか、何十年も経ってそれを見た人が、少しでもそれに心を動かされるなら、それってすごく素敵な事だと思いませんか?
だから私はいつになっても宛名の無い手紙を流し続けます。
いつかそれが、大切でかけがえのなかった人に届くように。
それが、少しでもその人の心に爪痕を残せるように。
なによりも、ほんの少しでも私の事を思い出してもらえるように。
あなたが幸せになれる事を心より祈っています。
ですから、つらい事があったら無理をしてでも笑ってみて下さい。
それが偽物の笑いだったとしても、いつかは本物の笑顔に変わることでしょう。
あなたの物語、しかと拝読いたしました。
色々とつらかったろうかと思います。
彼とはまた会えたのでしょうか?
いや、野暮な事を訊くものではありませんね。
あなたの物語には世間で認められないような、それでいてただのオカルトでは済まされない側面があるのだと思います。
私は友人が亡くなった時、「プロミス・リング」というお話を書きました。
亡くなった友人の供養などという高尚なものではなく、ただ自分を納得させるためだけに書いたのだったと記憶しています。
その際に、私は一つの事を黙っていました。
それは一つ前の作品で表現されていたのですけど、それが何だったのかはあえて言いません。ただ、世の中にはとても不思議な事があるもので、それが市井の人間の理解を超えている場合、どうしても「フィクション」として発表せざるを得ない事がある、という事です。
私の経験から見るに、あなたの見た事、感じた事は決して幻想ではないのだと思います。
私も大切な人を目の前で失った事を思い出した時、しばらくはショックで立ち上がれませんでした。あなたなら分かるかと思います。
その時の大切な人は今もどこかで幸せに生きているのかもしれないし、まったく惨めな人生を送っているかもしれません。
もはや私「だった」人の事などすっかり忘れて生きているのだろうと思います。人はいつまでも過去を十字架のように背負って生きていくわけではないのですから、それはそれでいいのだと思います。
ですから、逆にこう考えて下さい。
あなたが彼に会えたにしろ、会えなかったにしろ、彼は今もどこかで生きています。必ず。
それが彼なのか、彼女になっているかは知りません。
ですがあなたがかつて愛した人は必ずどこかで生きています。
ですから手紙を書いてみてはいかがですか?
私はあの時の彼に届くように、あの時の彼女に届くように、今でも小説の形をとったあてこすりをネットの大海に流しています。
このボトルメッセージが届くのか。
それは大して重要な事ではありません。
ですが、いつか、何十年も経ってそれを見た人が、少しでもそれに心を動かされるなら、それってすごく素敵な事だと思いませんか?
だから私はいつになっても宛名の無い手紙を流し続けます。
いつかそれが、大切でかけがえのなかった人に届くように。
それが、少しでもその人の心に爪痕を残せるように。
なによりも、ほんの少しでも私の事を思い出してもらえるように。
あなたが幸せになれる事を心より祈っています。
ですから、つらい事があったら無理をしてでも笑ってみて下さい。
それが偽物の笑いだったとしても、いつかは本物の笑顔に変わることでしょう。
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