目的外使用
- 2018/12/13
- 17:00
どういうわけか筋肉ダルマを乗っ取ったわたくしは、気付けば王と正式に謁見と言いますか、勇者としてのブリーフィングを受けていたのでございます。
魔王を倒した暁には王位継承という話ではございましたが、逆に言えば魔王を倒すまではわたくしはこの国を統治する者にはなれないという事でございます。
せっかく異世界に来たのですから、チート能力とやらを活かして美女と酒池肉林のセックス三昧といきたいところではございましたが、そうは問屋がおろさないというところでしょうか。世界に平和を取り戻したら、若くかわいい女性には女子高生の制服着用を義務付ける法案を議会で通してやろうと思っています。
王の話は聴いていましたが、野望ばかりが脳裏を渦巻いてあまり真剣には内容を汲み取っていられませんでした。
ひとまず大雑把に内容を振り返ると、魔王はどうも北の方に行けばいるらしい事。そして、その魔王を倒すために王は金銭的な支援をしてくれるとの事。勇者の職務というのはいわゆる公共事業にあたるのかもしれません。
「ひとまず、これで装備を整えるが良い」と、王が執務間みたいなハゲに目で合図すると、ハゲは太っ腹にも二〇万カウパーという高額の支援金を私に授けてくれました。
勇者の投資額にしては小額すぎやしないかと思いましたが、あちこちで勇者になりたい奴がひしめく中で一人一人に大金を与えたら国は破綻してしまうのかなと思うと、妙に納得出来ました。ヤクザで言えば鉄砲玉のような役割でしょうから、そんな奴に持たせるお金は出来るだけ少額の方がいいに決まっております。
さて、武器がいくらぐらいするのかは知りませんが、なんとなしにいい得物を買えるような気がしました。
「ありがたきしあわせ」と心にも無い敬意を示すと、私は城を後にしました。
さて、ひとまず宿無しの生活という怖ろしい未来は回避する事が出来ました。
そういった事もあり、大金を手にしたわたくしは、新しい身体でスキップしながら真っ先に歓楽街へと向かいました。
魔王の倒し方は、ひとまずいい女を抱いてから考えよう。
勇者は細かい事に動じない。
どこかにありそうな自己啓発書調の文言を思い浮かべながら、私は色屋へと向かいました。
魔王を倒した暁には王位継承という話ではございましたが、逆に言えば魔王を倒すまではわたくしはこの国を統治する者にはなれないという事でございます。
せっかく異世界に来たのですから、チート能力とやらを活かして美女と酒池肉林のセックス三昧といきたいところではございましたが、そうは問屋がおろさないというところでしょうか。世界に平和を取り戻したら、若くかわいい女性には女子高生の制服着用を義務付ける法案を議会で通してやろうと思っています。
王の話は聴いていましたが、野望ばかりが脳裏を渦巻いてあまり真剣には内容を汲み取っていられませんでした。
ひとまず大雑把に内容を振り返ると、魔王はどうも北の方に行けばいるらしい事。そして、その魔王を倒すために王は金銭的な支援をしてくれるとの事。勇者の職務というのはいわゆる公共事業にあたるのかもしれません。
「ひとまず、これで装備を整えるが良い」と、王が執務間みたいなハゲに目で合図すると、ハゲは太っ腹にも二〇万カウパーという高額の支援金を私に授けてくれました。
勇者の投資額にしては小額すぎやしないかと思いましたが、あちこちで勇者になりたい奴がひしめく中で一人一人に大金を与えたら国は破綻してしまうのかなと思うと、妙に納得出来ました。ヤクザで言えば鉄砲玉のような役割でしょうから、そんな奴に持たせるお金は出来るだけ少額の方がいいに決まっております。
さて、武器がいくらぐらいするのかは知りませんが、なんとなしにいい得物を買えるような気がしました。
「ありがたきしあわせ」と心にも無い敬意を示すと、私は城を後にしました。
さて、ひとまず宿無しの生活という怖ろしい未来は回避する事が出来ました。
そういった事もあり、大金を手にしたわたくしは、新しい身体でスキップしながら真っ先に歓楽街へと向かいました。
魔王の倒し方は、ひとまずいい女を抱いてから考えよう。
勇者は細かい事に動じない。
どこかにありそうな自己啓発書調の文言を思い浮かべながら、私は色屋へと向かいました。
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