「異セカイ系」犯人はあんたや
- 2018/08/31
- 03:16
犯人はあんたや。
舞城王太郎。
夜中の3時に、なんでこんな記事を書こうと思ったかわからん。
巷で噂の「異セカイ系」、隙間社さんが面白そうに読んではったからついつい買うてもうた。影響の受けやすいやつって言われるかもしれへんけど、実際おれは好きな作品を露骨にパクる。
ま、そんなことはええねん。
最初はな、隙間社さん発信っていうのもあって、「なんか伊藤なむあひさんが次回作のネタ思い浮かばなくて舞城王太郎の作品をわざと丸パクりしたような内容やな」って思ってた。
だけどあのメフィスト賞やから、このまま終わるわけないで、って思って、小説家になろうあるあるみたいな展開にちょっとうんざりしながら読み進めたねん。
そしたら文体に慣れたらあたりからズイズイ引き込まれるようになって、あちこちにめぐらされてたようわからん伏線とかもオイオイオイオイ的な、実は知らぬ間に効いてましたさっきのボディー打ちみたいに空恐ろしさが迫ってくるねん。
あんまりネタバレすると面白さ半減どころか全減しそうなんで詳述は控えるけどな、これ、本当にメタのメタのメッタ打ちやで。
きっとアレやろうな。作者の頭ん中にはもう物語が完成していて、運慶が大仏を木から掘り起こすみたいに物語がその姿を現していったんやろう。創り手が鏡の前で鏡を持って、がはははって笑いながら、な。
ま、それはそれとして、や。
おれは「異セカイ系」を読んでいる間にずっとある作品を思い浮かべてたねん。
それは舞城王太郎の「ディスコ探偵水曜日」や。いつかの記事に「これ以上のメタは無理だろう」って書いた作品や。舞城ファンなら大体は知ってるやろう。
前述の通り「異セカイ系」のメタメタメタはすごいねんけど、なんていうか、あまりにも舞城王太郎すぎるというか、コピーを超えて、もう本家の域に達してるんとちゃうかとすら思ってん。
最後のドンドンドン黒柳さんこんばんは~マッチで~すデン返しを読んだ後、おれは次の仮説を捨てきれんかってん。
それは、「異セカイ系」を書いた名倉編って作中人物であり○○であり、そして舞城王太郎なんじゃねえかっていう説。
つまりよ、この作品のメタは作品内に収まらず、おれらのいる現実世界にまで張り巡らされてるっていう説。
ど? 舞城ならやりそうやない?
だってねえ、そうじゃないと説明がつかんのよ。
あのメタを操る四次元脳というか、明らかにナチュラルな力で書かれた文体というか、作風というか、まんま舞城というか、それをメフィスト編集部が「舞城王太郎のパクり」と言わずに採用する理由ってまともに考えたらそれぐらいしか思いつかんのよね。
もし仮にやで?
この名倉編が舞城王太郎と別人やとしたら、それこそとんでもない人が出てきたことになるで。
だけどな、そんな人が誰にも知られんところで埋もれてるわけないと思うねん。
森博嗣が作品書いて講談社に送ったら、彼を受賞させるためにメフィスト賞が出来たみたいな話は聞いたことあるけどな、それに近いことをやってるんやないかっておれの勘が言ってんねん。
あれを計算でやってるとしたら、どう考えても新人の能力を超えてんねん。というか、明らかに計算でやってんねん。でも、よっぽどのベテランでないとこんな確信に満ちた表現はやれんと思うねん。
そう考えるとな、名倉編=XXXX=XXXX=XXXX=最後に実は舞城王太郎でした~みたいなオチを考える方が自然やと思うねん。
仕掛ける側はすんげえイタズラを文学界に投じることが出来るし、騙された方も今回に限っては「見抜けなかった方が悪い」みとうになる。
そう考えると今回の受賞作って舞城王太郎が新人として転生して、というか、舞城王太郎のキャラとして名倉編が存在して、さらにそいつが自分の作品を書いて、その中でさらに……みたいな鏡の中に映る鏡が無限に続く映像がどうしても脳裏をかすめて離れんねん。
まあこんなもんは完全に推測や。
根拠なんて乏しいし、盛大に外して赤っ恥かくだけのような気がせんでもない。
でもな、今回は色々とクサいんよ。
ほら、メフィスト賞って個人出版のせいもあってか、最近影が薄くなってきたやろ?
それは制約のない作品が個人出版で色々出せるから、メフィスト賞そのものの色を出しにくくなったっていうのが強いと思うねん。
だけどな、大御所作家が現実巻き込んだメタ使って新人賞獲得なんて芸当はメフィスト賞にしか出来ない禁じ手やと思うし、仮に許されるとしたらそれこそメフィスト賞だけだと思うねん。
そうなるとな、今回の件についてはやっぱりもう一個ぐらい腰抜かすようなイタズラが潜んでるって考える方が自然な気がするねん。
しかし深夜に一人なにやってんやろうな、このオッサン……て、おれか。
まあええねん。
とにかくまた面白いもんが見れたで。
もう一回言っとこ。
犯人はあんたや――舞城王太郎。
舞城王太郎。
夜中の3時に、なんでこんな記事を書こうと思ったかわからん。
巷で噂の「異セカイ系」、隙間社さんが面白そうに読んではったからついつい買うてもうた。影響の受けやすいやつって言われるかもしれへんけど、実際おれは好きな作品を露骨にパクる。
ま、そんなことはええねん。
最初はな、隙間社さん発信っていうのもあって、「なんか伊藤なむあひさんが次回作のネタ思い浮かばなくて舞城王太郎の作品をわざと丸パクりしたような内容やな」って思ってた。
だけどあのメフィスト賞やから、このまま終わるわけないで、って思って、小説家になろうあるあるみたいな展開にちょっとうんざりしながら読み進めたねん。
そしたら文体に慣れたらあたりからズイズイ引き込まれるようになって、あちこちにめぐらされてたようわからん伏線とかもオイオイオイオイ的な、実は知らぬ間に効いてましたさっきのボディー打ちみたいに空恐ろしさが迫ってくるねん。
あんまりネタバレすると面白さ半減どころか全減しそうなんで詳述は控えるけどな、これ、本当にメタのメタのメッタ打ちやで。
きっとアレやろうな。作者の頭ん中にはもう物語が完成していて、運慶が大仏を木から掘り起こすみたいに物語がその姿を現していったんやろう。創り手が鏡の前で鏡を持って、がはははって笑いながら、な。
ま、それはそれとして、や。
おれは「異セカイ系」を読んでいる間にずっとある作品を思い浮かべてたねん。
それは舞城王太郎の「ディスコ探偵水曜日」や。いつかの記事に「これ以上のメタは無理だろう」って書いた作品や。舞城ファンなら大体は知ってるやろう。
前述の通り「異セカイ系」のメタメタメタはすごいねんけど、なんていうか、あまりにも舞城王太郎すぎるというか、コピーを超えて、もう本家の域に達してるんとちゃうかとすら思ってん。
最後のドン
それは、「異セカイ系」を書いた名倉編って作中人物であり○○であり、そして舞城王太郎なんじゃねえかっていう説。
つまりよ、この作品のメタは作品内に収まらず、おれらのいる現実世界にまで張り巡らされてるっていう説。
ど? 舞城ならやりそうやない?
だってねえ、そうじゃないと説明がつかんのよ。
あのメタを操る四次元脳というか、明らかにナチュラルな力で書かれた文体というか、作風というか、まんま舞城というか、それをメフィスト編集部が「舞城王太郎のパクり」と言わずに採用する理由ってまともに考えたらそれぐらいしか思いつかんのよね。
もし仮にやで?
この名倉編が舞城王太郎と別人やとしたら、それこそとんでもない人が出てきたことになるで。
だけどな、そんな人が誰にも知られんところで埋もれてるわけないと思うねん。
森博嗣が作品書いて講談社に送ったら、彼を受賞させるためにメフィスト賞が出来たみたいな話は聞いたことあるけどな、それに近いことをやってるんやないかっておれの勘が言ってんねん。
あれを計算でやってるとしたら、どう考えても新人の能力を超えてんねん。というか、明らかに計算でやってんねん。でも、よっぽどのベテランでないとこんな確信に満ちた表現はやれんと思うねん。
そう考えるとな、名倉編=XXXX=XXXX=XXXX=最後に実は舞城王太郎でした~みたいなオチを考える方が自然やと思うねん。
仕掛ける側はすんげえイタズラを文学界に投じることが出来るし、騙された方も今回に限っては「見抜けなかった方が悪い」みとうになる。
そう考えると今回の受賞作って舞城王太郎が新人として転生して、というか、舞城王太郎のキャラとして名倉編が存在して、さらにそいつが自分の作品を書いて、その中でさらに……みたいな鏡の中に映る鏡が無限に続く映像がどうしても脳裏をかすめて離れんねん。
まあこんなもんは完全に推測や。
根拠なんて乏しいし、盛大に外して赤っ恥かくだけのような気がせんでもない。
でもな、今回は色々とクサいんよ。
ほら、メフィスト賞って個人出版のせいもあってか、最近影が薄くなってきたやろ?
それは制約のない作品が個人出版で色々出せるから、メフィスト賞そのものの色を出しにくくなったっていうのが強いと思うねん。
だけどな、大御所作家が現実巻き込んだメタ使って新人賞獲得なんて芸当はメフィスト賞にしか出来ない禁じ手やと思うし、仮に許されるとしたらそれこそメフィスト賞だけだと思うねん。
そうなるとな、今回の件についてはやっぱりもう一個ぐらい腰抜かすようなイタズラが潜んでるって考える方が自然な気がするねん。
しかし深夜に一人なにやってんやろうな、このオッサン……て、おれか。
まあええねん。
とにかくまた面白いもんが見れたで。
もう一回言っとこ。
犯人はあんたや――舞城王太郎。
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