あえて雑にする度量
- 2017/07/13
- 17:00
時間にちょっと余裕があったので、ちょっと前にWOWOWで録画しておいた「貞子VS伽耶子」を観ましたよ。
期待を裏切らない、いや、むしろ私が期待していた通りのすげえ駄作でしたね(笑)。
何がすげえって 貞子VS伽耶子に至る道がとにかく雑(笑)。その強引さたるや家庭教師物のAVに迫る牽強付会さでしたね。
ストーリーを簡単に説明すると、貞子に呪われている人と伽耶子に呪われている人を巡り合わせて、二つのバケモノを潰し合わせるというムチャクチャさ。いやあ、そりゃ無理があるだろうと(笑)。
で、最後になると結局誰も助からないんですよね。だから「そりゃそうだよな」と変に納得してしまうという……(笑)。
ただ、この映画には違う面での見所があります。
おそらく私を含めた視聴者のほとんどが、この映画にコメディとして解釈していたのだと思います。どう考えたって大惨事になる組み合わせじゃないですか(笑)。
なので、本作を考えた映画関係者って、あえて視聴者の心理を裏読みして、ホラー映画をパロディーにして遊んでいたんじゃないかっていう見方が出来ると思うんです。藤岡探検隊みたいに真面目な姿勢でバカバカしい事をやるというあのスタイルね。
良作のコアなファンからは間違いなく叩かれる事を分かっていながら確信犯的にやるという無謀な遊び心を感じてならないのです。
実はこれって結構な高等技術なんじゃないかと思っています。本当に雑な作品と綿密な計算の上でわざと雑に作る才能ってまったく別物だと思うんですよ。よって才能の無い人が同じ事をやろうとするとコメディーにすらならない駄作になってしまうわけです。
で、今回のコレは後者なんじゃないかな~と。
なんか、わざと黒歴史を作ろうとしているようにしか見えないんですよね。死に方もソフトだし(笑)、広義のコメディとしてリングと呪怨に新しい解釈を与えたのではないかという。
そしてそれは、愛しているからこそ一番バカにした手法で原作に対する敬意を表するという逆説的な愛情表現に見えてならないのです。
個人出版界隈では折羽ル子氏あたりがこういうの好きそうですね。前の「大四国戦線」なんかある意味こういうアプローチですよね。やったら面白そうだからあえてナンセンスな事をやるという……。
時代が時代なだけあって、B級をこじらせるという手法も需要が増えてきているのかもしれません。欲を言えばVシネマっぽいエロシーンが入ったら完璧だったんですけどね。勿論、「なんで入れたの?」というツッコミどころ満載にしてね。
おそらくKDPやっている人はある程度サブカル好きな部分があるでしょうから、スマホでもいじりながら観たらいいんじゃないでしょうか?
(あえて雑に鑑賞するのがオススメです)
B級をひた走る拙著もよろしくお願いします。
ちなみに、こっちは何気に読んだ後に病気になる人が続出しているのですが(実は私も本著を読み直して最近体調を崩しました)怖いものみたさがある人はどうぞ。
期待を裏切らない、いや、むしろ私が期待していた通りのすげえ駄作でしたね(笑)。
何がすげえって 貞子VS伽耶子に至る道がとにかく雑(笑)。その強引さたるや家庭教師物のAVに迫る牽強付会さでしたね。
ストーリーを簡単に説明すると、貞子に呪われている人と伽耶子に呪われている人を巡り合わせて、二つのバケモノを潰し合わせるというムチャクチャさ。いやあ、そりゃ無理があるだろうと(笑)。
で、最後になると結局誰も助からないんですよね。だから「そりゃそうだよな」と変に納得してしまうという……(笑)。
ただ、この映画には違う面での見所があります。
おそらく私を含めた視聴者のほとんどが、この映画にコメディとして解釈していたのだと思います。どう考えたって大惨事になる組み合わせじゃないですか(笑)。
なので、本作を考えた映画関係者って、あえて視聴者の心理を裏読みして、ホラー映画をパロディーにして遊んでいたんじゃないかっていう見方が出来ると思うんです。藤岡探検隊みたいに真面目な姿勢でバカバカしい事をやるというあのスタイルね。
良作のコアなファンからは間違いなく叩かれる事を分かっていながら確信犯的にやるという無謀な遊び心を感じてならないのです。
実はこれって結構な高等技術なんじゃないかと思っています。本当に雑な作品と綿密な計算の上でわざと雑に作る才能ってまったく別物だと思うんですよ。よって才能の無い人が同じ事をやろうとするとコメディーにすらならない駄作になってしまうわけです。
で、今回のコレは後者なんじゃないかな~と。
なんか、わざと黒歴史を作ろうとしているようにしか見えないんですよね。死に方もソフトだし(笑)、広義のコメディとしてリングと呪怨に新しい解釈を与えたのではないかという。
そしてそれは、愛しているからこそ一番バカにした手法で原作に対する敬意を表するという逆説的な愛情表現に見えてならないのです。
個人出版界隈では折羽ル子氏あたりがこういうの好きそうですね。前の「大四国戦線」なんかある意味こういうアプローチですよね。やったら面白そうだからあえてナンセンスな事をやるという……。
時代が時代なだけあって、B級をこじらせるという手法も需要が増えてきているのかもしれません。欲を言えばVシネマっぽいエロシーンが入ったら完璧だったんですけどね。勿論、「なんで入れたの?」というツッコミどころ満載にしてね。
おそらくKDPやっている人はある程度サブカル好きな部分があるでしょうから、スマホでもいじりながら観たらいいんじゃないでしょうか?
(あえて雑に鑑賞するのがオススメです)
B級をひた走る拙著もよろしくお願いします。
ちなみに、こっちは何気に読んだ後に病気になる人が続出しているのですが(実は私も本著を読み直して最近体調を崩しました)怖いものみたさがある人はどうぞ。
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