「死人失格」自作解題1(2はあるのか……?)
- 2017/07/04
- 12:37
そろそろコンビニ戦記の続編が読みたいな~。
すいません。独り言です。
先日発売となった「死人失格」ですが、笑えるぐらい売れていません。まあほとんどプロモもやっていなかったし。
というわけで、かなり久しぶりに自作解題ネタをやろうかと。
本作の布石となったのは「成功している人はなぜゾンビなのか」っていうしょうもない自己啓発本もどきの作品ですかね。
これを出した時は宗教をバカにしている割には何かに縋らずにはいられない日本人を皮肉る意図――つまりちょっとした悪意――から書き始めたのですが、「死人失格」では文学というツールを使ってよりその度合いを強めてやろうと。物語を使って読者を洗脳する感じですね(笑)。
今まで触れていなかったんですけどねえ、今作も結構精神に異常をきたす危険性があるっていうか、メンタル弱い人は読まない方がいいかもしれませんね。生み出す側はこういう作風にすっかり慣れちゃってるんですが。
現代人をゾンビになぞらえた人って多分沢山いるんでしょうけど、ここまでやった人って(=ここまでくだらない事を本気でやった人って)私ぐらいなんじゃないですかねえ?
まあ現代人ね、ゾンビとそっくりですよ。自分の意思も持たず、ひたすら無気力で、集団でゾロゾロとあちこちを放浪しては、自分より優れた存在に噛み付いて自分の仲間に引き入れてしまう。現代人がそのまんまやっている事ではないですか。
そういう意味では今作は芥川の「河童」に近い作品なのかもしれません。ちなみに村田沙耶香の「コンビニ人間」も手法は同じっつーか、かなり冷ややかな目で人間を見ているなという印象は受けています。社会に適合出来ない人間が描かれているけれど、実のところディスられているのはまさに現代人そのものというやつですね(笑)。
まあゾンビがどのように拡張するのかなんてパターンはいくらでも出尽くしていますから、そのきっかけはやっつけというか、ネットでたまたま見つけたネタ元を使いましたね。
元ネタ
「死者をよみがえらせる実験を実施 米バイオクォーク社」
これ完全にバイオハザードフラグじゃないですかと(笑)。
そこから着想を得て今作を書いていきましたね。
最初に書こうとしていたのは厭世観丸出しの作品というよりは、過去記事でチラ見せした警備の仲間を見捨てて自分だけ逃げる→おナルに正当化するのくだりを考えて一人でゲラゲラ笑ってたところですかね。
だからゴールがどうなるのかも全然分からず書き始めました。あれがやりたかっただけだったんで。まあ、一度書きはじめると、頭のどこかで結末は仕上がっているものなんですよ。後はそれを書きながら発掘するだけですから。
「死人失格」を書いている過程でリアル生活の方で色々と変化があったんですよね。引退がかかっていたプロボクシングの試合で負けたとか、そういうのも混ざり合って知らぬ間に悲壮感が増していたのかもしれませんね。
今作はあんまり読み返していないんですよね。というのも、あんまり読みすぎると精神的にやられると分かっているから(笑)。
私にしては珍しく最後を純文学らしい切り方をしたかなと。最後の部分をスパっと切る事で色んな解釈の余地があるようにしておこうと。
お陰でこの物語をどう説明するかにかなり選択肢が増えたかなと。個人的には最後まで書いちゃう方がスッキリするのですが、そこは純文学的な手法を尊重しようと(笑)。
この切り方がどう受け止められているのかは、まったくリアクションが無いのでさっぱり分かりません(笑)。きっと私が読者をマグロだのゾンビだの罵ったせいでしょう。
すいません。独り言です。
先日発売となった「死人失格」ですが、笑えるぐらい売れていません。まあほとんどプロモもやっていなかったし。
というわけで、かなり久しぶりに自作解題ネタをやろうかと。
本作の布石となったのは「成功している人はなぜゾンビなのか」っていうしょうもない自己啓発本もどきの作品ですかね。
これを出した時は宗教をバカにしている割には何かに縋らずにはいられない日本人を皮肉る意図――つまりちょっとした悪意――から書き始めたのですが、「死人失格」では文学というツールを使ってよりその度合いを強めてやろうと。物語を使って読者を洗脳する感じですね(笑)。
今まで触れていなかったんですけどねえ、今作も結構精神に異常をきたす危険性があるっていうか、メンタル弱い人は読まない方がいいかもしれませんね。生み出す側はこういう作風にすっかり慣れちゃってるんですが。
現代人をゾンビになぞらえた人って多分沢山いるんでしょうけど、ここまでやった人って(=ここまでくだらない事を本気でやった人って)私ぐらいなんじゃないですかねえ?
まあ現代人ね、ゾンビとそっくりですよ。自分の意思も持たず、ひたすら無気力で、集団でゾロゾロとあちこちを放浪しては、自分より優れた存在に噛み付いて自分の仲間に引き入れてしまう。現代人がそのまんまやっている事ではないですか。
そういう意味では今作は芥川の「河童」に近い作品なのかもしれません。ちなみに村田沙耶香の「コンビニ人間」も手法は同じっつーか、かなり冷ややかな目で人間を見ているなという印象は受けています。社会に適合出来ない人間が描かれているけれど、実のところディスられているのはまさに現代人そのものというやつですね(笑)。
まあゾンビがどのように拡張するのかなんてパターンはいくらでも出尽くしていますから、そのきっかけはやっつけというか、ネットでたまたま見つけたネタ元を使いましたね。
元ネタ
「死者をよみがえらせる実験を実施 米バイオクォーク社」
これ完全にバイオハザードフラグじゃないですかと(笑)。
そこから着想を得て今作を書いていきましたね。
最初に書こうとしていたのは厭世観丸出しの作品というよりは、過去記事でチラ見せした警備の仲間を見捨てて自分だけ逃げる→おナルに正当化するのくだりを考えて一人でゲラゲラ笑ってたところですかね。
だからゴールがどうなるのかも全然分からず書き始めました。あれがやりたかっただけだったんで。まあ、一度書きはじめると、頭のどこかで結末は仕上がっているものなんですよ。後はそれを書きながら発掘するだけですから。
「死人失格」を書いている過程でリアル生活の方で色々と変化があったんですよね。引退がかかっていたプロボクシングの試合で負けたとか、そういうのも混ざり合って知らぬ間に悲壮感が増していたのかもしれませんね。
今作はあんまり読み返していないんですよね。というのも、あんまり読みすぎると精神的にやられると分かっているから(笑)。
私にしては珍しく最後を純文学らしい切り方をしたかなと。最後の部分をスパっと切る事で色んな解釈の余地があるようにしておこうと。
お陰でこの物語をどう説明するかにかなり選択肢が増えたかなと。個人的には最後まで書いちゃう方がスッキリするのですが、そこは純文学的な手法を尊重しようと(笑)。
この切り方がどう受け止められているのかは、まったくリアクションが無いのでさっぱり分かりません(笑)。きっと私が読者をマグロだのゾンビだの罵ったせいでしょう。
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