技術交換はやめろ。無残な結果が待っている
- 2019/06/27
- 17:00
これも文藝系のコミュニティではあるあるのような気がしますが、よく言えばインディーズ作家、悪く言えば作家になれなかったオッサン同士で技術交換をしているのを目にする事があります。これはやらない方がいい。 というのも、その技術を推奨しているのが作家になれなかったオッサンです。その人が持つ技術水準を目指して何になるのでしょうか? たしかに中にはまともな技術をご教授いただける天使のやうなオッサンもいます。...
最近読んだ本
- 2019/06/26
- 17:00
あっという間に読了。途轍もなく面白かった。暴力描写がリアルでえげつないだけでなく、本書に出てくるバーガーが本当に旨そうで、読んでいる間に何度も生唾が出てきた。味覚の描写まで優れている小説というのは斬新。これも荒唐無稽さがウリになっている作品ではあるのだけれど、いい意味でのいい加減さと膨大な知識量が相まってまったく不自然さを感じさせない。そのには単なる暴力だけでなく、人間ドラマや行間に秘められた適度...
言い訳の達人になれ
- 2019/06/25
- 17:00
小説というものはしばしば荒唐無稽な話をガシガシと書かないといけません。それを楽しんでやるのはもちろんですが、荒唐無稽さを荒唐無稽と思わせないためには明らかに一定の技術が必要となります。 小説とは外れますが、たとえばどのような無茶な言い訳でもとっさにそれっぽい話をでっち上げて修羅場を巧く乗り切る人がいます。その人の話はよくよく聞いているとおかしいのに、妙にリアリティーがあったりします。 それは荒唐...
孤独さを大事にしろ
- 2019/06/24
- 17:00
よく創作は孤独な世界と言いますが、厳密には作者が脳内で「やったら面白そう」という構想を絵であったり文章や音楽で表現するのが創作の本質です。 ゆえにそれが世に生み出されるまでは、基本的にはあまり創作物について語らないほうがいいかと。 というのも、誰にも認知されていない妄想を作者の好きなように具現化させてこそ個性であったり面白いものが出来るというのに、それをわざわざ自分から壊しにいくというのは愚かで...
新作出た
- 2019/06/19
- 17:00
空き時間が2時間ほどあったので初稿の執筆から完成まで一気に済ませた。きっとむしゃくしゃしていたのだと思う。内容は「華」に酷似している。それなら出さなくていいんじゃないかとも思うのだけど、私達がいかに記号性に翻弄されているかを表現するという意味では、ある意味言い方を変えただけの姉妹作品があってもいいのではないかと思った。ちなみに当初は熟女モノになる予定だった。ギャルに変えた理由は熟女だと売れそうに無...
最近読んだ本
- 2019/06/18
- 17:00
ドラマが面白かったのもあり、速攻で読了した。面白かった。赦す赦さないという問題は自著でも頻繁に扱ったトピックなので個人的に共感が出来た。過去とは向き合ってこそ克服出来るもので、復讐で上書きするものではないのだなという事を再認識させられた作品。 無料キャンペーン中にオススメで来たのでDLして読んだ。面白かった。ちょいエロと書いてあったが結構エロいと思う。大人向けの雑誌で連載してるやつだろうなと思った...
完全な悪なんか存在しない。完全な善が存在しないようにね(←)
- 2019/06/17
- 17:00
WOWOWで放送の「悪党」が終わりました。ベタなんですけど、やっぱり最後の最後まで面白い作品でしたね。ああいう作品の世間一般の人があんまり触れたがらない部分というか、向き合って考えるべき「正解の無い道徳」的な側面を持っているというか、いつも観ながら「じゃあ何が正解なんだろう?」って考えているんですが、それこそがこういった作品の良さであり普遍性なのかなと。キラキラした恋愛が成就した。→いい話じゃないですか...
最近読んだ本
- 2019/06/15
- 17:00
前半は熟読。後半は知らない作家の悪口になりつまらなくなったため読み飛ばす。これを読了と称していいかはさておき、もうちょっと教養がついたら後半部分に戻ってこようと思っている。また太宰の話だけど、よく読んでみても私の記述した事に間違いは無かった。太宰は芥川賞の選考にもれた時、川端宛てにケンカを売る文章を書いているし、如是我聞という作品では何度も志賀直哉をディスっている。誰だったかなあ、人の書いた文章を...
怒りも悲しみも売り物になる
- 2019/06/14
- 17:00
人間生きていればいい事ばかりではなく、時々心が折れてしまいそうなくらい嫌な目に遭う事もあります。 ですが、これに一矢報いずにただ耐えるというのはあまりにも勿体無いというものです。 いいですか? 嫌な思いをさせられて、ただそれが過ぎ去るのを待つのはやられ損です。 そういった負の感情に対する一種の健全な報復として、それを作品に使うという手があります。 たとえば異性にフラれたとしましょう。 その事実だ...
最近読んだ本
- 2019/06/13
- 17:00
「嫌われ松子の一生」で有名な山田宗樹の作品。いつか読んでやろうと大事に温存しておいた。面白かった。夢中で読んだ。レビューで女性の心理がどうたらとか書かれていたが、正直そんなのどうでも良いぐらいに知的好奇心がそそられた。話は黒手病という、罹ると黒い粒子を吐いて死んでしまう奇病と闘う話なのだけど、調査の過程で化学だけでなく歴史もからんできて、海外の小説のようなエンタメ感があった。読んでいて如月恭介氏の...
ただの悪口はいかん。オシャレにディスれ
- 2019/06/11
- 17:00
焦げ臭い匂いのするタイトルですが、個人出版をやっているとレビューだけでなく、個人作家同士の悪口でその名が俎上に上がる事もあります。 個人作家とは言ってもほとんどアマチュアみたいなもんですから、まず社会一般で求められているような礼儀正しさを持っていない人がいるというのも珍しい話ではありません。 普通に他の作家を下手クソと評する人もいますし、人格を疑うような発言を平然と垂れ流す人もいます。なに? ブ...
だらだらと
- 2019/06/10
- 17:00
最近面白い本をAmazonで発見して買いました。 見た瞬間に「何これ超面白そう!」と結構いいお値段でしたが即購入しました。あとでじっくり読もうかと思っていますが、太宰の話も載ってましたね。以前「電子書籍の売り方がまったく分かりません」に「太宰こそ文壇を煽りまくった」と書いたところ頼んでもいないのに柚葉氏に「間違っている」と2回も指摘を受けましたが、今一度本書を読んでみると「煽りまくったはやや誇張表現か...
小説は心のウンコです
- 2019/06/07
- 17:00
今回は普通の記事です。しれっと書いてる新作小説は現在18,000字ほど書きあがりました。鬼のように遅い筆ではありますが、出来上がればそれなりに面白いものにはなるだろうと。今回はおふざけ控えめのような気がしますが、ある意味地雷案件が含まれているので(笑)一般教養を持っているぐらいの人なら多分「アレの事言ってるんだろうな」ぐらい分かるかと思います。どういうものを書いているかについてはブログで書いてしまうとな...
ごった煮上等
- 2019/06/06
- 17:00
電子書籍の世界は良くも悪くも自由です。 どんな尖った作品を書こうが、どんな黒歴史小説だろうが控除陵辱……もとい、公序良俗や法に反しない限りは平等に上梓させてくれます。 だからこそびっくりするような黒歴史小説もちょいちょいストアで見つかるのですが、そういう作品をバカにする役目は有名な掲示板に任せて、今回は建設的な話をしましょう。 前の話題でも散々似たような事は書いているのですが、電子書籍はあらゆるし...
改ページ芸
- 2019/06/05
- 17:00
電子書籍ならではの技があります。それは、オチや強調したい文章をあえて次のページに移しておき、読者の視界からはずしておく事です。ある人はこれを改ページ芸と呼びました。 ためしにちょっと例文を提示してみましょう。 突然起こった殺人に皆が戸惑う中、金○一は口を開いた。「犯人はこの中にいる」(改ページ)「俺だよバカ野郎」(改ページ) ……と、このようにページをめくった時にオチが視界に入るよう工夫するわけで...
大事なのは常に「私はここにいる」と言い続ける事
- 2019/06/04
- 17:00
私は過去作で散々「とにかく書け」という内容の事を連呼してきましたが、振り返ってみてもあの教えはまったく正しかったと言わざるをえません。 と言うのも、現在では小説どころか音楽、アイドルでさえも、一時代を築くのが極端に困難な時代背景があります。情報の量と流れがあまりにも多すぎるからです。 それゆえにあらゆる発言や作品が大海の一滴となり、それらは出ては流れて行き、失言だけはその人が有名になると掘り返さ...
レビュー系のコミュニティはやめておけ。1000%の確率で爆死が待っている
- 2019/06/03
- 17:00
タイトルからして地雷案件のような気がしますが、個人出版界のドロドロが一番出やすいのはレビュー絡みの案件です。 具体的な名前は出しませんけど、かつて個人出版の世界には有志でレビューサイトを運営していた奇特な方もいました。 相互にいい作品を見つけ出し、切磋琢磨で化学変化が起きればいいと思って個人的には積極的にレビューを書いてきましたが、明らかにレビューしてほしい側の巣窟となり、「レビューして下さい」...