誰に向けても書くな
- 2019/05/31
- 17:00
私は自著について何度か「誰に向けて書かれているのか分からない」と評価された事があります。これもテンプレっていやテンプレな批評な気がしないでもないですが。 まあ、結論から言っちゃいましょう。 私は誰に向けても作品なんて書いていないと。 自分が面白ければそれでもいいとまでは言いませんが、作品を読んだ10人中9人がブーイングしても、1人が面白いと言ったらそれで十分じゃないかと。 そもそも電子書籍の世界っ...
絶対にウケる方法なんて絶対に無い
- 2019/05/29
- 17:00
入れ替わりの激しい電子書籍の世界ですが、日々新しく頭角を現す人が出てくるというのは観客視点で非常に喜ばしい事です。 そこでありがちなのが、「この人は○○でうまくいったから私もやってみよう」という後だしスタイルです。確かに成功者のやった事を真似るのは失敗しにくいというのはありますが、たとえばネズミ講みたいなビジネスモデルの場合(これだと喩えが酷いですが)は後者になればなるほど不利になります。 私も今...
勝手に変えんな
- 2019/05/28
- 17:00
パロディばっかりやってる私に言われたくないでしょうが、ネット社会の弊害なのか、現在の電子書籍の世界では人が発表した記事をさも自分のアイディアのように発表してしまう方がいたりします。死ねばいいのに。 毒吐きはさておき、私にとってアイディアの盗用以上に許せない行為があります。 それは、人の書いた記事を自分にとって都合のいい文脈で読み、勝手にやり方を変えてしまう人です。 案外書かれた事をそのままやると...
悪、とは何か
- 2019/05/27
- 17:00
今日は珍しく普通の記事です。新作、書いておりますがまだ10,000字ぐらいしか書けてない上に結構長くなりそうなので果たして年内に終わるのかすら怪しくなっています。もはやわたくし自身が「すっかり鳴りを潜めたオッサン」化しつつあります。でも書いている限りは作家になれなかったオッサンではないぞ、と。最近は新作を書きつつ便所の落書きをもじったでんしょのらくがきを連載しています。最近白い巨塔について言及している人...
あらすじ化の罠
- 2019/05/24
- 17:00
いっとき一部で「面白い」と評判の電子書籍を読んだ時、読み始めた瞬間から「アレ?」となった事がありました。誰でも経験があるかもしれません。 設定は練りこまれているし、話の運びも悪くない。 では私は何をもってこの小説につまらなさを感じているのか? 全部が全部ではありませんが、その理由は割と早く見つかりました。 それは、物語の中に動きが無いという点でした。 たしかになんでもかんでもアクション映画さなが...
パクリズム
- 2019/05/22
- 17:00
電子書籍の世界は基本自由です。 出版社であれば実名表記を避けるような企業の名前が作品に入っていても(少なくとも無名の内は)「訴訟してもしょうがないから」という理由で大半がスルーされ、明らかに誰かの影響を受けたような作品でもそれなりに受け入れられます。 まあ、そこそこ名が知られてくると遅かれ早かれ足の引っ張り合いに巻き込まれて出典を書かない等の手落ちは許されないものになってくるのですが、それでもグ...
売り方の研究はやめろ。欝になるだけだ
- 2019/05/21
- 17:00
これまで数多の「電子書籍はこうやって売れ」的な本が出てきました。私も似たような電子書籍を出しましたが(笑)。 ただ、何年もこの世界にいて確信した事は、電子書籍の世界で収支を考えたら遅かれ早かれ無気力になる事です。 ええ、何名かはいいお小遣い稼ぎを出来ている方もいます。 月に4~5万円稼いでいる人もいます。時々それだけで生活している人もいます。 でも。それって何名ですか? 最低賃金方換算で考えても...
付箋は貼るな
- 2019/05/20
- 17:00
個人作家に限らず、小説を書く人には読書家が多いです。 よく書く人はよく読む傾向にもあり、重厚な読書時間は執筆の技術と絡み合い、しばしば素晴らしい化学変化を起こします。 時々、読書の際に気に入ったところへ蛍光ペンで線を入れたり、重要なページに付箋を貼るのが好きな人を見かけます。私はこれに待ったをかけたい。 そもそも付箋を貼るぐらい重要だと思うデータなら通常は忘れるはずはなく、私から言わせれば「そん...
巧さは基本
- 2019/05/18
- 17:00
よく「技巧に走る」みたいな揶揄があらゆる芸術の世界で聞かれますが、それを言っていいのは卓抜した技巧というか、総合力の持ち主だけではないかと。というのも、技巧というのは日頃から磨いておかないといけない刀のようなもので、放っておけばすぐにさび付いてしまうからです。たとえばこの動画を観てみましょう。割と有名な曲ですよね。ベタっちゃベタなんですが、これがなんで芸として成立するかって訊かれると、そこには狂気...
うっかり買ってしまった本と音楽
- 2019/05/17
- 17:00
Amazonのオススメで回ってきた。こんなもん視界に入ったらクリックしてしまうに決まってるやんけ。 文庫版で再購入。おそらく長く歴史に残る作品になるかと思われる。10年、20年と経っても忘れられない普遍性を持った本かと。 いつか買おうと思っていた。買ってから知ったが映画化されるらしい。面白そう。 本じゃないけど本当にいい曲出したな~というか、いかにもLUNA SEAですね、な曲だったので1日につき5回は聴...
何を、どこから見るのか
- 2019/05/16
- 17:00
今さらですが、創作の素材っていうのはどこにでも落っこちているなと思いました。先日に自著の「華」(芥川龍之助平名義)を読み返したのですが、あれってプロットだけ見るといい年して無職のオッサンが兄弟の家に呼ばれる→早くまともに暮らせと怒られる→姪に送られる→道すがら豪雨→雨宿り中、姪の制服透ける→欲情→襲っちゃおうかどうか悩む→理性を留めて、自分のTシャツを着せてあげる→制服脱いだら全然かわいくね~以上です。プ...
最近読んだ本
- 2019/05/15
- 17:00
王様のブランチで知って絶対に読もうというミーハーさをこじらせて購入。面白かった。基本となる軸は何者と同じだが、現代日本の抱えている違和感の本質に「これだ」と堂々切り込んだ作品ってあんまり無い気がする。やはり睡眠時間を削って読んだ。桐島~は個人的に正直まったく合わなかったが、見限らないで何者を読んで良かったなとつくづく思う。芥川賞の村田沙耶香との共通点は人間をものすごく冷ややかな目で見ている側面があ...
まだ生きる
- 2019/05/09
- 17:00
ようやく陰陽座の覇道征舞を観る事が出来た。今年中に見れた。何ていい年だったんだ、令和元年。 どうせ最高になるに決まっていると思っていたら、想像以上に最高だった。この世界に厭きたからさっさと死ぬかと思っていても、観ると生きる希望が湧いてしまう。なんて罪深い音楽なんだと。こんなに嫌になりそうな世の中でも、これを聴きたいからまだ生きる価値はあるのだと思う。 しかし黒猫さんは何年経っても天女のやうとい...
最近読んだ本
- 2019/05/08
- 17:00
Amazonのオススメで知って購入。Gw中は朝から晩まで仕事だったが、ただでさえ少ない睡眠時間を忘れてしまうほど夢中になった。政治にはそこまで詳しくないけど、初心者でも読みやすく、荒唐無稽な設定がなぜか全然荒唐無稽に見えないのは流石といったところか。とにかく、一人でも多くの人に読んでもらいたい本。 「総理にされた男」に続いて読むが、乏しい睡眠時間のせいもあってか前半は朦朧としながら読んでいたので「今回は...