このハゲー!
- 2017/06/30
- 10:00
本日の午後5時あたりから「死人失格」が無料配布になります。 新刊が出るのにアレなんですが、最近話題の豊田真由子議員の話を見ていると、「名無しの挽歌」に出てくるパワハラ上司と同じじゃんと(笑)。どこかで「こんな上司は底辺の世界限定だ」みたいな感想を聞いた気がするんですけど、これで彼の持論が想像の域を出ていなかった事が明らかになりましたね(笑)。その時は黙っていたんですけど、まあ、いるんですよ。いわ...
新作「死人失格」リリース
- 2017/06/29
- 12:00
思ったよりも早く新作が完成したのでさっさとリリースします。タイトルは死人失格(しびとしっかく)です。 恥の多い生涯を送って来ました。 この世はあの世とも区別のつかないもので、今まで本当に生きていると感じられた時はありませんでした。 私は昔から死人(しびと)で、今も死人なのです。本来ならとうにあの世を彷徨っているはずの今、逝く事もままならず、この手記を綴る事で苦しみを紛らわせています。 ――いまだ...
新作の断片
- 2017/06/28
- 12:21
ある日、私はいつものように野営地の哨戒をしていました。 一人で不良品のトカレフを持ち、周囲の音に耳を澄ませていました。今日の月は紅く光ってとても美しい。 ですが、この日は何か嫌な重みというか、空気を通じて伝わる何かがありました。私にしてはずいぶんと知覚が鋭敏になっていたのだと思います。土が踏み鳴らされるような音が、ゆっくりとゆっくりと近付いて来るような気がしました。この日は湿気が多く、少しでも動...
新作の断片
- 2017/06/26
- 17:00
一人で不良品のトカレフを持ち、周囲の音に耳を澄ませていました。今日の月は紅く光ってとても美しい。 ですが、この日は何か嫌な重みというか、空気を通じて伝わる何かがありました。私にしてはずいぶんと知覚が鋭敏になっていたのだと思います。土が踏み鳴らされるような音が、ゆっくりとゆっくりと近付いて来るような気がしました。この日は湿気が多く、少しでも動くとすぐに汗が吹き出ます。脱水症状には気を付けないといけ...
文学関係者の書評がいけすかない理由
- 2017/06/26
- 12:00
ネットの謎書評に限らず、文庫本の最後の方とか文芸誌の書評がなぜあんなにいけすかないのかを雑に分析してみました。前書きが長くてもしょうがないのでさっさと書きます。理由1 何を言ってるかわからない最近になってハイコンテクスト(分かる人には分かるみたいな感じね)の概念が出てきたと思いがちですが、文学って昔っからハイコンテクストなんじゃないかと。いきなり著名作を引き合いにされると「当然読んでいるよな?」と...
わなびわなび
- 2017/06/25
- 00:54
又吉の「劇場」を読了しました。 たまたま寄った本屋で平積みになっていたので「おっ」という感じで手に取ったのですが、読み始めてみるとやはり面白い。一気読み終わりましたでしたね。話の内容はぶっちゃけ「火花」と似ているのですが、前作よりも如実に出ていたのは太宰治の影響ですかね。ご本人も太宰好きって言っていたような気がしますが。芸人として地位を手に入れた人がこういう作品を書くと普通嫌味ったらしくなるので...
初稿終わる
- 2017/06/23
- 15:00
なんか新作の初稿がアッサリ終わってしまいました。文字数は現時点で52,000字ぐらい。いや、もうちょい10万字ぐらい引っ張るつもりだったんですけど……ブランク中にどんな話を書こうとしていたのか忘れてしまいました(笑)。まあ勢いが無くなっている状態でダラダラ書くよかいいでしょ。一個前の記事が変に反響あったようですが、あんな雑談でいちいち話題になってしまうのが私の持つ魅力ですよね(ってまた反感を買うような事を書...
死人失格
- 2017/06/22
- 17:00
久しぶりにブログ記事の整理をしました。つってもただのコピペ作業ですが。どうやら50,000字ほどを空き時間に打っていた模様ですね。死ぬほど忙しいながらも、文字を綴る事は結構出来るのだなと。最近になって割と有名なKDP作家が知らぬ間に筆を折っていた(?)という事に気が付きました。ツイッターが年末あたりからピターっと止まってそのまんまという形みたいですね。となると私と同じぐらいの時期に活動を休止、もしくはお止...
新作の断片
- 2017/06/20
- 17:00
また腹が減りました。 先日に屈強な男達を胃に収めたというのに、まだまだこの飢餓感は消えそうにありません。私達はどこまでも腹が減っていて、生き残った人間を食い尽くしてはまた仲間を増やしてさらなる飢餓に苦しむのです。 また死人全体が不機嫌になりました。原因は単に空腹です。ちょっとした事で争いごとが起こり、他死人に突っかかっては噛み殺したり、反対に掴みかかったはずみに腕が腐り落ちてしまう惨事が多発して...
兆し
- 2017/06/20
- 00:38
復活の兆しが出てきたので、再び口調をですます調に戻します。別に大した意味はありませんけど。最近になってようやく新作DL出来ない問題が解消したのと、たまたま仕事中にクソ長い待ち時間があったので本を一気読みしました。読んだのは「甲賀忍法帳」やら安部公房の短編やらですかね。セルパブだと牛野小雪氏の「ブラッド・エグゼキューション」とヤマダマコト氏の「風、めぐりくる」を一気読みしました。 どちらも面白か...
玉手箱玉手箱
- 2017/06/14
- 14:59
いつか書いてやろうと思って6ヶ月放置していた新作を読んだ。改訂したいなという部分がいくらかありながらも、我ながらよくこんな文章を思いついたなという箇所が散見された。やはり私は天才だったらしい。……半年前までは。冗談はさておき、どこかで隙間時間を利用して書けたらなと思っている。今までの忙しさがスーパーヘビー級だったとすれば、あと少しでヘビー級ぐらいに落ちる。あんまり変わってないな、うん(笑)。むしろさ...
相手の技を使う
- 2017/06/09
- 18:00
悪人の系譜で語り忘れていた事を思い出した。実を言うと、この作品はかなりプロレス的な要素を持っている。この流れを知っている人はもはや電子書籍マニアというか、むしろ月狂四郎マニアという域にきているわけだけれど(笑)この作品は明らかにある作家の設定をパク……もとい、オマージュしているものでもある。登場人物の立ち位置だけ似せて、あとは全く違う作品を作るという手法で、第三者からしてどっちが上かはっきりしてもら...
私の血は物語で出来ている
- 2017/06/07
- 17:00
先日の記事で久しぶりにスマホ短編を書いて見たのだけど、やはりパソコンとは使い勝手が違うのか思い通りの出来にならない。半角スペースで処理したはずの改行一字下げが生きてないし、執筆時間もかなり限られているからあーだこーだストーリーをひねる事が出来ない。不満ばかりだけど、やはりやらないよりはマシなのか、いくらかセラピー的な効果は発揮している。投稿してから後悔する部分がありまくりだけどそこは妥協するしかな...
ルサンチマン♪ルサンチマン♪
- 2017/06/06
- 12:59
少し前に承認願望云々みたいな話をしたけれど、今まで散々語ってきたルサンチマン学についてまだ言及していないデータがある。それは、人を引きずり下ろそうと躍起になっている人間は、自身が承認される事への渇望を抑えられないという事だ。そもそもなぜ彼らは特定の人間を狙って嫌がらせを繰り返すのだろう?ターゲットになる人間は大抵の場合そこそこの知名度を界隈で持っている。また、小説は誰でも書けるという特質ゆえに、文...
スマホ短編「家族愛」
- 2017/06/03
- 12:33
「あれ、意味あるの?」 他人の価値観に水を差す趣味はないけれど、あんな光景を見るとつい毒突いてしまう。「一応、お散歩だから」 斎藤さんは意味もなく、困った顔で見知らぬ人のフォローする。 目の前にはベビーカーを引く男性。年かさは二十から三十ぐらい。平日の昼間からイクメンぶりを披露している。 仕事はしているのだろうか。自分がどんな目で見られているか気にするほど大人でもないらしい。 いや、私は世のイクメ...