変態でいる勇気
- 2017/04/29
- 13:03
変態でい続ける勇気というものがある。どの芸術の世界にも、奇抜さを売りにして頭角をあらわす人間がいる。彼らはしばしばゲテモノ扱いされるものの、後世の権威やら羨望の対象となっている事がある。今回はこの奇抜さと表現の関連性について語ってみよう。過去の記事でも何回か話したけれど、文章とは書き手と読み手のコミュニケーションである。書き手は自身の頭に浮かんだホラ話を文字という媒体を通して読者の思考へと送り込み...
こんな時代だから
- 2017/04/22
- 12:47
「名無しの挽歌」を書いた時にふと思った事だけど、世間で言うトレンドは名無しになりつつあるというか、何者かになりたがる人の物語が好まれるのではないかと。最近ではどんな芸術分野も毛細血管みたいに広がり過ぎてしまい、芸術家という単語が殉教者というか無職というか、あまり報われない人種を指しつつある。黒夢の商標が競売に出されたのは色々とショックだった。もうミュージシャン誰も食っていけないじゃんと。デイブ・ム...
達人の入口とは呼吸である
- 2017/04/19
- 12:00
何をするにしても、熟達者に必ず見られる傾向がある。それは、自分の取り組む事を呼吸レベルでやっているという事だ。ミュージシャンは呼吸をするように楽器を弾く。作家は呼吸をするように文章を書く。そして同じくフィクションの大家である政治家は呼吸をするように嘘を吐く。職種は問わず、真のプロフェッショナルというものは自分の仕事を呼吸レベルに溶け込ませている。誰も呼吸の練習なんかしない。それは常に呼吸をしていな...
休筆はバンドで言う無期限活動停止ではない
- 2017/04/15
- 23:08
休筆宣言をして久しいが、なぜか本当に筆を折った事にされているらしい。まあ、エイプリルフールネタが不謹慎過ぎたのもあっただろうけれど。最近は昔ダウンロードして読むのを忘れていた作品を漁っている。いや、単に新刊をDL出来ないだけの話なんだけど。こうやって見ると普通に面白そうな個人作家の作品が沢山あるなと。王道から外した作品の方がやっぱり惹かれる。喩えが正しいかは知らないけれど、隙間社さん的な胡散臭さを持...
栗とリスとクライスト
- 2017/04/15
- 12:36
まだまだ迷惑な人間観察は続いている。最近は地味に語彙を増やす努力をしてきたせいか、外人の上司から通訳を呼べと言われる回数もかなり減った。ついでに壊滅的な英語力のメンバーにはかなり信憑性の乏しい翻訳もするようになった。やっぱり作家のせいか、文章の方がコミュニケーション能力が高いらしい。文章でのコミュニケーションの方が歓迎されるが、バカにされているだけなのかどうかは微妙なところだ。まあ文章の方が書き直...
独裁
- 2017/04/08
- 12:38
人生の転換期を迎えたせいもあるのか、最近は知らぬ間に人を観察する時間が増えたような気がする。そのせいもあるのか、また山奥で思索に耽る哲人のように迷惑な分析をこじらせている。KDPにも色んなコンテンツというかコミュニティが出ては消えていったけれど、コミュニティが落ちぶれる時にはある法則が存在する。もちろん名前を出して誰かを晒し者にするつもりはないけれど、レビューやら作品を出し合う企画をやった時に「これ...
滑走路を走り続けていたら知らぬ間に地球一周してた
- 2017/04/05
- 12:00
何回も似たような話を繰り返したかもしれないけど、ジジイみたいに繰り返そう。私もすっかり老害か。日本人によく見られる傾向で、準備に時間をかけ過ぎるというのがある。道具だけ揃えてすっかり満足してしまうのもどうかとは思うのだけど、滑走路をいつまでも走り続け、ゆうに地球一周分ぐらい走行する人も結構いる。これは芸術だろうがスポーツだろうが多分に見られる傾向で、着実に何かをしたい日本人らしい特性と言えば特性な...
お知らせ
- 2017/04/01
- 00:00
突然ではありますが、急なお知らせです。月狂四郎。本名・大槻史郎は先月の3月31日をもって永眠しました。今は彼の遺志を継いだわたしがブログを更新しています。わたしの名前を明かしたところで意味など無いので、好きに呼んでいただけたら幸いです。振り返ると激動の日々でした。色々な事がありすぎて記憶が定かではないのですが、異変が起きたのは11月頃だったのだと記憶しています。彼がプロボクシングを引退してちょうど一カ...